透析患者の後悔

10年間の病院勤務の中で、多くの透析患者の本音を聴いてきました。ほとんどの透析患者は表向きは治療の辛さを言いません。というか、言えません。それは、年間500万とも言われる高額な医療費を使わせてもらっているという気持ちがあるからではないでしょうか?

透析患者の後悔・・・「糖尿病の治療をきちんとしていれば良かった。」この言葉は、定年退職後に透析導入された男性患者に多く、現役時代は真面目に仕事中心の生活をされていた共通点があります。

私はその後、病院を退職し、独立した頃、耳を疑うようなことを聞くこととなります。

糖尿病患者で、通院しているにも関わらず、糖尿病が重症化すると腎臓病になることを聞いたこともなく、ましてや、透析導入の可能性があることも知らない。

また、糖尿病の薬物治療をしているが、食事指導は一度も受けていない。

これらは、昔の話ではなく、令和時代の高度な情報化社会の中でのことなのです。

透析治療は一生続く治療・・・透析治療をしなければ一週間ぐらいで亡くなるという慢性腎臓病と言う病気。知らなかったでは済まされない誰もが知っていなければいけないとても大切なことなんです。

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