見出し画像

スポーツの試合を観て,猛烈に訳なく走りたくなるような気持ち

 2023年2月2日

雷の音が鳴った 真夜中に 目が覚めた
バリバリ
ブチブチゴロゴロ
バリバリバリ
ゴロゴロゴロ
ブチブチバリバリ
グルグルグル
お腹の底もそっと鳴る 共鳴か 焼きそばパンの封開ける
ブチブチブチブチパリゴロゴロゴロ
カーテン越しに窓光る 一瞬昼間が訪れる 照らされた辺りは隙だらけ
焼きそばパンを食べる
ゴロゴロモッサゴロゴロモッサ
溜めなく近くに落ちたんだ 光の咆哮“いかづち”だ 夜空を走る素っ頓狂だ
焼きそばパンを食べる
ブチブチブチモッサブチバコーン
何だ今のホントに雷? プチンと落ちた主電源 静寂&闇のマイルーム
焼きそばパンを食べる
ザーザーザザザモッササザザザ
降りていくのは雨の幕 雷鳴さしずめ閉演ブザー 客電照らされ蠢く街
焼きそばパンを食べる
ザザザザザザバリモッサモッサバリモッサバリ
ザザモッサザモッサザモッサザザゴロゴロゴロ
電光石火の如き裂け 雷光混じる空が揺れ 大海のように雨唸る 
世界の終わりが真っ暗闇の部屋に映った!
焼きそばパンを食べる
焼きそばパンを食べる
焼きそばパンを食べる
食べ終える
ザザザザザーザー…
人間がいなくなった 世界は全て流された 
むかしむかし 大いなるなる神々が 手作りした人間 神の模倣となる人間 人の間と書く人間 製作期間は4時間強 なのに思考は複雑怪奇 塔を立てる企画を発案 
神の国までやってくる それを危惧した神々が 言葉の概念を投与した 人間たちみな分断させた
しかししかし 年月かけて そんな壁さえ乗り越え始めた
白紙に戻そう人類史 神は伏目にそう言った
神々はまず手始めに…
などと妄想していた 
それでも 夜中に焼きそばパンを食べた罪悪感は忘れられなかった
炭水化物に炭水化物を挟むってどんな食べ物だよ
耳を澄ましてみる 明日は晴れだといいな 遠くで小さく雷鳴が聴こえる


 この前,大学に行く前に時間があったので,世田谷文学館の「月が吠えよ,萩原朔太郎展」に1人で行った.行くまで,萩原朔太郎の詩や文章にそこまで深く触れたことはなかったが,片っ端から飲み込んでいきたくなるような作品ばかりあった.

 萩原朔太郎の作品である「猫町」という小説の中で描かれている,散歩中に迷って彷徨った挙句に再び自分の街に戻るが,見知ったはずの街がなぜだか異質なもののように,不安の象徴のように見えるという部分が,僕の中でぼんやりとあった感覚を言語化してくれた.確かに,散歩していて,いつもと異なる道を行き,そして見知らぬ建物を通り過ぎて,自分の街へ帰ってきた時,なんだか違うもののように見えることが多い.家へ近づくにつれて,いつもの見慣れた雰囲気を取り戻していく.おそらく,見知らぬものを見ているうちに,自分の視点がいつもと異なったものとなり,その視点で眺めるために,見慣れたものも異質なものとして見えてしまうのだろう.ともかく,見慣れたものが異質なものへ変貌する時間が必ずある.

 あまり,うまく表現できないが,この自分の中の微妙な感覚を表現してくれて,すごく嬉しかった.

 そして,萩原朔太郎が詩人の後輩に対して送った手紙の内容がすごく良かった.その内容は,より良い詩人になるための忠言だった.

 「自身の悩みや醜さを知人に話してみることである.話していくうちにどんどん言語化されていく.そのとき,言語化されたものが今後の詩歌に使えるかもしれないなど,邪なことを思ってはいけない.あくまで,何も考えず,話してみることが大事である.」

というような内容の忠言であった.一言一句までは覚えられなくて,内容としてしか覚えられなかったが,すごく響いた.忠言の内容というよりかは,この邪なことを考えずに一生懸命向き合うことにのみ尽力する姿勢が響いた.

 そして,萩原朔太郎に影響されて猛烈に詩が書きたくなり,上記の詩を書いた.気にしないで.猛烈に.いつの間にか詩というか散文になってしまった.難しかった.


 あと,TBSラジオ「マイナビラフターナイト」にて,いろはラムネのネタがオンエアされることになりました.2/24です.会場に来てくださった方々,そして投票してくださった方々,本当にありがとうございました.今日はカラオケでネタ合わせでしたが,三人でホッと胸を撫で下ろしまくりました.






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?