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【試写レポ】『スパークス・ブラザーズ』試写会【20_2022】

ごきげんよう。雨宮はなです。
今回はJ-WAVEさんの抽選に当選し、『スパークス・ブラザーズ』の試写会に参加してきました!プレスシートとステッカーのプレゼント、ありがとうございます!

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今回は映画作品とトークイベント、そして試写会の様子について語ってまいります。
※今回は公開前ということを踏まえ、ネタバレのないよう頑張って作品について紹介します。

「スパークス」って何?

この試写会の1週間前に、私は幸い『アネット』を観ていました。

上映後のトークイベントで「冒頭に監督がいて、娘を抱き寄せるところから始まり、”スパークス”本人たちが歌って物語が始まる」と聞くまで、私は”レオス・カラックス監督”も”スパークス”も知りませんでした。このトークイベントで初めて興味を持ち、帰りの電車の中でちゃんと調べたのです。調べてわかったのは「音楽家であって、それ以上はわからない人たち」ということでした。音楽は印象的でとても面白かったけど。

そんな「わからない人たち」を知るのにうってつけの作品なんじゃないだろうか、と期待するのは当然のことです。ひとつ心配だったのは、このドキュメンタリーを監督しているのが、エドガー・ライトだったこと。現代ファンタジー(?)が得意な印象だったし、彼はこれが初めてのドキュメンタリー映画監督だからです。

鑑賞を終えてわかったのは、「エドガー・ライトが監督でよかった!」ということと、「スパークスはスパークスだ!」ということです。映画として素晴らしいし、スパークスの音楽は彼らの人柄も含めて素晴らしい。

上映のタイミングが素晴らしい!

何度でも主張しますが、『アネット』の上映と『スパークス・ブラザーズ』の上映が同じシーズンに来たのは素晴らしいことです!配給も違うのに!映画好き、俳優好き、音楽好きのどれも囲ってしまえるこの2作のコンボは実際に最強といえるでしょう。上映館も大小広く展開され、今まで知らなかった映画館を開拓する人が増えることも期待できます。

私のおすすめは私と同じように『アネット』→『スパークス・ブラザーズ』→『アネット』の順番での鑑賞です。『アネット』で「なんじゃこりゃあ!スパークスって誰じゃあ!!」と衝撃を受けた後で『スパークス・ブラザーズ』を鑑賞し、スパークスの音楽に慣れ、彼らの映画化への情熱を知ったうえで再度『アネット』を鑑賞する。そうすることで非常に感慨深く、また、OPとEDで視線を送る先が大きく変化し、別の楽しみ方ができます。

この鑑賞ができるのは、この2作品が同時期に上映をしてくれた奇跡あってこそです。ぜひスクリーンで順番に浴びてください。

ツヤツヤ・キラキラした司会とゲストによるトークイベント

司会は奥浜レイラさん、スカートの澤部渡さん、ライター/編集者の小熊俊哉さんによるほのぼの・わいわいトークでした。情報も感想も聞こえてくるものすべてが面白くて、試写会に当選したことを心から嬉しく思いました。

「円盤化をなにとぞ…」
「”オタク語り(究極版)”ですよ!」

澤部さんや小熊さんの楽しそうな様子もですが、まず舞台上に出てきた奥浜レイラさんの肌ツヤの良さと上がったままの口角に「ああ、彼女も楽しんでいたんだな。好きな作品なんだな」とわかってしまう。スパークスを知らない人も楽しんで、しかも、知りたくさせてしまう魅力のあるバンドを作品とは別の視点から教えてくれた3人には感謝です。

さいごに

実は『ラストナイト・イン・ソーホー』を観た後からポータブル・レコード・プレーヤーが欲しいなと思っていて、ただ、「何を聞きたくて買うのか」ということに悩んでいるところでした。この映画を観て、トークを聞いたことでスパークスのアルバムは今一番の有力候補になっています!

これぞ”沼”なのでは?という世界を紡ぐ彼らを知る手段の一つであり、この作品そのものが音楽ともいえる『スパークス・ブラザーズ』は、4月8日(金)よりロードショー!

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