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【午前十時の映画祭11】映画『ノッティングヒルの恋人』を観てきた【27分の4】

ごきげんよう。雨宮はなです。
鑑賞ができる映画館が限られてしまい、映画一本観るのもなかなか大変な状況が続いています。ですが、それでも映画館で観たい!今回の上映プログラム27作品を映画館で観たい!!その気持ちだけでいつもよりも交通費と時間をかけてはるばる遠くの映画館まで行ってきました。

ロマコメはスクリーンで観るに限る!

『ノッティングヒルの恋人』はU-NEXTを利用して自宅で鑑賞済みの作品でした。昔の自分だったら、観たことがない作品のみをこの機会に観られればよいと判断していたことでしょう。ですが、午前十時の映画祭のキャッチコピーは”一度、スクリーンで見たかった。もう一度、スクリーンで見たかった。”です。スクリーンで観ることを楽しまなくちゃ。楽しみたいし。27作品ぜんぶスクリーンで観るんだと半分意地でした。

前回の『ティファニーで朝食を』でも思ったのですが、映画をスクリーンで観るとみょうにロマンチックに磨きがかかるなぁ、と。ぼやけてるわけじゃないけど、なんとなく柔らかい発色であたたかさのある映像になるなぁ、とそう感じました。

ヒュー・グラントの”今はちょっと崩れてきたけど若いときはハンサムだった”男のまなざし、ジュリア・ロバーツのキラキラした瞳ときれいな弧を描くリップライン。スクリーンいっぱいにうつるそれを眺めていると、ほう、とため息が漏れてしまいます。
スクリーンで観るロマコメ、いいなぁ。

ロマコメはアナログに限る!

もうここ20年ほど通信技術の発達でアナログなやりとりが一気に減ったことが、ロマンスの減少と比例しているように思えます。
ベッドで「おやすみ」を伝える電話がかけたり受け取れること、メッセージ機能ですぐにデートのお誘いや愛の言葉を届けられることも素晴らしいしロマンティックではありますが、家族の気にしながら「あと少し」と時間を延ばす通話やパソコン前に座るまで開けないメールやその人を感じられる文字の並ぶ手紙に比べれば明らかに味気ないものです。

ロマンスは時間が育てるもの、じっくりとした意思疎通により磨かれるものだと感じる身としては現代の情報機器を使ったやりとりで十分なロマンスが育つとは考えづらく、実際にロマンス作品は近年少なくなったように思えます。ロマンス作品のフリをして主人公の成長や社会情勢を含んだ内容になってしまっていたりするので、観ていてモヤモヤすることの多いことといったら。

そういったことから、ロマンスはアナログに限ります。ロマコメ、ロマンス作品もアナログな風合いのものがとても良いと考えます。
今作でいえば、連絡手段は固定電話しかないこと、パスワードを知らなければ折り返しもできないことが非常にロマンスを濃くしているといえるのです。

これは全く別の話になりますが、女性に贈り物をする際にカードを挟めない男にロマンスは不可能だし、それを機械文字だけで済ませる男は詰めが甘いといえるでしょう。

ロマコメは美男美女に限る!

最近では「ルッキズムに縛られるな」といった主張や活動も増えてきました。確かに、現実世界で仕事よりも外見の良し悪しで判断されたり、外見の好ましさで技術の判断機会が奪われることは非常に問題視すべき、解決すべきものです。ですが、私はあえて言いたいのです。スクリーンでわざわざ美しくないものを観たくない、と。美男美女によるロマンスでないと他の要素に集中できませんから。

不細工だったり肥満だったりする主人公や相手役の作品があっても良いとは思います。その要素を取り入れたロマコメが『愛しのローズマリー』ですよね。主人公は決して長身のハンサムガイではないし、相手役は「心の美しさ」で見えている時間はスレンダーな美女だけど実際には巨漢の不細工でした。ロマンス演出時間はほとんど美しいバージョンで展開され、バランスをとっているように見えましたが。

ただ、美しいかそうでないかは凡その基準があれど最終的には趣味趣向によるものですし、最近の傾向として何でもかんでも”美しい”としてしまっているので、あまり基準にできない気もします。だからといって一般人(レベルの外見)同士の恋愛なんてものは自分の周りに溢れていて、あえてスクリーンで、お金を払って、時間をかけて観る気にはとうていなれないのでやはり美男美女というのは必要とされる条件のひとつだといえるでしょう。

この作品を一般人が、もしくは日本人が演じたところで魅力は皆無だと思われます。その作品を魅力的にする外見の条件というのはどうしてもあるものだし、それが整っていればそれだけ安心してのめり込める、楽しめるものであるというのが個人の意見です。

おわりに

『ティファニーで朝食を』に続いて『ノッティングヒルの恋人』が上映され、別チームでは『マディソン郡の橋』が上映されています。初夏のロマンスシーズンといったところでしょうか。
私が次回鑑賞するのは『マディソン郡の橋』、今までよりも少し大人の事情と都合が強いロマンス作品です。このような作品をスクリーンで鑑賞するのは初めてなので、既に鑑賞済みの作品といえど非常に楽しみにしています。

最後まで読んでくれてありがとうございます。
ではまた次の記事で。ごきげんよう。

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