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名画座にであってしまったんだ

ごきげんよう、雨宮はなです。
なんとなく知ってはいたものの、「わざわざレンタル代より高いお金で古い映画を観るなんて」と野暮な考え方をしていたため、利用したことがなかったんです。「名画座」。
はっきりと言えるのは、もっと早くから利用しておくべきだったということです。自分の野暮さがにくい。

名画座とは?

Wikipediaでは「主に旧作映画を主体に上映する映画館の総称である」とあります。封切館での公開を終えた作品、過去に上映された作品を格安で上映する映画館のこと。それが「名画座」です。

ただ、このような映画館はどうしても時代とともに数が減っていて、私がよく利用するのは「名画座」は基本的に自由席・入れ替え無しのシネコン内で行われているサービスです。

よくわからないうちに出逢っていた

私が「名画座」という単語を人生で初めて聴いたのは2015年のことでした。そのときはまだ今ほど映画を多くは観ておらず、学生時代よりは観るようになった程度。さらに、映画館で観ることもあまり多くなく、”とにかくたくさんの作品に触れる”ためにTUTAYAの旧作レンタルを繰り返していました。「名画座」なんて単語も存在も全く知りもしなかったのです。

そんなある日、ある劇団が新作のミュージカルの上演を発表しました。キャストの中に気になる女優さんを発見、私はすぐにチケットを予約しました。
Play a Life』という作品です。

ロビン・ウィリアムズのファンであった二人は、ロビンがアカデミー賞にノミネートされた時にロビンの映画特集をしていた名画座で出会い、恋をして夫婦になった。(あらすじの一部を抜粋)

このあらすじが私と名画座との出会いでした。
この舞台における名画座エピソードはまた後日にでも。

なぜ利用してみる気になったのか

キネカ大森で年末年始にかけて今敏監督特集として『千年女優』と『東京ゴッドファーザーズ』が上映されていたためです。配信サービスで同監督の『パプリカ』を鑑賞した後、その作品中にポスターで宣伝されていた『千年女優』『パーフェクトブルー』を観てみたいと機会を狙っていたのです。

「『パプリカ』を観たかぎり、彼の作品はスクリーンで見るべきだし、そうしたい!」
そう考えた私は人生で初めて、「名画座」のチケットを購入したのでした。

いざ、名画座デビュー。

どきどきしながら入会金を支払い、"名画座キネカード”なるものを発行してもらい、さらにチケットを購入。会員にならなくても鑑賞は可能ですが、今後も利用の機会が多そうだったので迷わず発行!入会金を払っても元は取れそうだし、運よくランクアップができたら、来年の映画ライフがまた潤うので結果オーライです。

ただ、チケットシステムを理解しないまま行ったせいで「まだ一作品分しかお支払いしていません」などと言ってしまい、若干恥ずかしい思いをしました。受付してくれた従業員の方が「こちらのチケットには片方の作品名しか記載されていませんが、両作品観られるのでご安心ください」と簡潔かつ丁寧に教えてくれたため、そこで初めてシステムを理解できたのでした。あのときの受付担当者様、その節は本当にありがとうございました。

そんなこんなで、私の名画座デビューは無事に完了したのです。

私の考える、名画座の良さ

名画座を経験してまだ浅いですが、初心者なりに感じた良さを紹介します。

1.旧作とのひょんな出会いがある
2.名作や見逃し作品をスクリーンで観られる
3.格安なのでお財布に優しい
4.パンフレットが売っている場合もある

名画座で上映される作品は、その映画館の方の考えや企画に基づいて選ばれた作品なので「自分では選ばない作品」に触れる機会です。特に好みじゃなくても「今週の名画座作品はどんなものだろう」と楽しむことができるのも魅力のひとつです。

そしてやっぱり、お財布に優しいというのは大きな魅力です。各名画座でチケット料金は違いますが、少なくとも通常料金より500円は安く、スクリーンで楽しむことができます。キネカ大森のように2本立てであれば、1本当たり一般650/会員550円ですし、両方鑑賞すれば半額以上もお得になる計算です。

そして、その浮いたお金でパンフレットを買う!コンセッションで飲食物を買う!!
無理はしないし、欲しくもないものは買いませんが、お得にしてくれた分はやはり使って映画館に貢献しましょう。今後もぜひお世話になりたいですからね。

おわりに

いかがでしたか?
名画座での鑑賞を数度経験し感じたのは、「劇場鑑賞に慣れている人が多く、そのためか非常に快適な空間でリラックスして楽しめる」というものでした。場内マナーが悪い人はほぼゼロだし、笑いのシーンではみんな遠慮なく笑ってる。心行くまで劇場鑑賞を楽しむことができます。
まだ名画座を体験していない方、久しくなってしまっている方、ぜひ名画座へ。

今回も最後まで読んでくれてありがとうございます。
ではまた次の記事で。ごきげんよう。

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