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【試写レポ】『劇場版 ラジエーションハウス』【22_2022】

ごきげんよう。雨宮はなです。
今回はTOHOシネマズさんの抽選に当選し、『劇場版 ラジエーションハウス』の試写会に参加してきました!TOHOシネマズさんの試写室に伺うのは初めてだったので、そこも楽しみでした。

今回は作品についてと試写会の様子を語ります。
※今回は公開前ということを踏まえ、ネタバレのないよう頑張って作品について紹介します。

初『ラジエーションハウス』

試写会に応募したものの、私はこの『ラジエーションハウス』について何も知りません。ドラマは観ていないし、原作漫画を読んだこともありません。まっさらな初見の観客だからこそ見えるものがあるかもしれない、と試写会に臨みました。

昨今のドラマや邦画にありがちな、説明台詞は見受けられず自然な会話が展開されました。医療従事者たちによる会話なので、その分わからない点はもちろん出てきますが「特別な勉強をした人たちの会話」というのが際立って良かったと思います。
キャラクターたちについても全く知らずにいましたが、やり取りやセリフ回しで関係や性格を表していてくれたので置いてけぼりになることもなく、物語を追うことができました。

作品について

テレビドラマの劇場版にどうしてもありがちですが、「テレビドラマの拡大版」「テレビドラマ特別編」という印象がどうしてもぬぐえません。それは映像の作り方のせいか、それとも規模(予算)の問題かはわかりませんが、今回も例にもれずでした。サブタイトルをつけるなら、「インサイド/アウトサイド」といったところでしょうか。

予告編でいうほど「72時間」は重要ではないし、「感染症」への触れ方も色々と甘いというかふんわりしてると感じました。それよりも印象の強い要素があって、予告編を真に受けて行っちゃうと全然違う作品をみた印象を受けます。ドラマファンには気にならないのでしょうが。

周囲が泣いていたタイミングで全く泣けずにいましたが、周囲の反応からすると夫婦愛/仕事上の成長/恋愛の行方が感動ポイントらしいです。結構ボロ泣きしている人が複数いたので、自分に近しいキャラクターを見つけられると感動できるのかもしれません。

おじさんたちが好きだ。

全く何も良いものを感じられなかったわけではないのですが、おそらく制作者側の目論見からは外れてしまうのでしょう。ですが、あえていいましょう。この映画では、おじさんたちが好きだ。

主人公の上司が自分の立場を弁えながら全力でがんばるのも
嫌みな奴だと思われたゲストキャラが気持ちの良い男気ある対応するのも
院長が感情や正義感で判断を誤ることなく医療従事者としてブレずに対応するのも
しょーもない自己顕示欲にかられてるようで判断を誤らないのも

おじさんたちが素晴らしい!
おじさんたちが好きだ!!
ブラボー、おじさんたち!!!

中でも、遠藤憲一さんが演じるキャラクターと高橋克実さんが演じるキャラクターが互いを正しくライバルとして扱っていて、そこに友情も感じられたのが良かったです。お互いがお互いに自分の仕事を全うしていて、アピールせずともお互いにそれを認識してるってすごい。とても気持ちの良い関係のふたりでした。

”TV-CM撮影用試写会”の様子

CMで使うための素材にされるそうで、鑑賞中はいつもより少し明るめの中でずっとカメラを向けられていました。そうか、CMはこうやって撮られていたんだな。

終了後は一人ずつコメントを求められ、これが大変でした。私はまったく「感動」もしていないし「興奮」もしていなかったからです。周囲の方々が興奮した様子で楽しげにコメントするなか、何を話したらよいのか頭を抱えました。かわいらしいコメントはできませんでしたが、どうにか前向きなコメントは残せたのではないかと思います。

撮られているため、お行儀の悪い方はいらっしゃいませんでした。ある意味、監視されているわけですから当たり前かもしれません。ですが、そうでもないとマナーが良くならないのかぁと複雑な気分でした。

比較的拘束時間が長く、素材になる可能性があるという試写会にしては羽振りがよくないなというのが印象でした。配られたのはアンケートとフライヤーのみ。プレスシートくらいは配布しても良いのでは?と思えました。他の作品では一般試写会でプレスシート、ステッカー、マルチケース等が配布されているのを考えると、会社のスタンスが伺えた気がしました。
よそゆきコメントを錬成する練習にはなりましたが、割に合わないかなと思える試写会でした。

ただ、インタビュアーを兼ねたスタッフの方々の我々への接し方はとても上手で距離がちょうどよかったです。「感動したって言って!」という圧は無く、用意していた質問だけでなく質問者に合わせて質問を膨らませるのがお上手でした。

さいごに

面白い体験をさせてもらったな、というのが今回の試写会における感想です。今後はもう呼んでもらえないかもしれないので、経験できたことに感謝です。ありがとうございました。

ドラマファン待望の『劇場版 ラジエーションハウス』は、4月29日(金・祝)よりロードショー!

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