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映画×”たべもの”

ごきげんよう。雨宮はなです。
「この作品を観ると、これが食べたくなる!」…そんな経験はありませんか?家で作ったり、慌てて買いにでかけたり。観終わったその帰り道にお店に立ち寄る…なんてパターンも。

「いやいや、そんなこと思ったことないよ」という人ももちろんいると思うのですが、結構楽しいのでぜひ注目して欲しい要素だったりします。作品に出てくる”たべもの”って。
更に言うなら、食べたくなる”たべもの”はあまり特別じゃない、すぐにマネしやすい身近なものものが多いのです!

この記事では私が実際に食べたものの中から、比較的食べやすい”たべもの”を紹介します!

『かもめ食堂』のシナモンロール

<登場シーン>
フィンランドでサチエが営む食堂には、今日もお客さんが来ない。ひょんなことから知り合ったミドリが客寄せのためにアイデアを出すも、良い案とは言えず。店が終わり、ふたりで運動をしているとサチエが急に「ミドリさん、シナモンロールを焼きませんか」と提案しだす。
翌日ふたりは早速、食堂のオーブンを使ってシナモンロールを焼く。出来上がりのひとつを分け合って試食しているところに、いつもは外から眺めているだけの老女3人がいい匂いにつられて入ってきた。

私が映画に出てくる”たべもの”を意識するようになったのが、このシナモンロールです。初めてみたときは「美味しそうだなあ」くらいの気持ちでしたが、久しぶりに鑑賞した際はすぐにレシピを調べ、24時間営業のスーパーへ買い物に行きました。

ふかふかもっちりに焼けた、甘いシナモンロールに合わせるのはブラックコーヒー。映画内で老女たちが「シナモンロールとコーヒーをちょうだい」と注文していたのをそのまま真似たのですが、この2つの相性が素晴らしく良い!!今では大好きな組み合わせです。

『花束みたいな恋をした』の焼きそばパン

<登場シーン>
恋人関係になった麦くんと絹ちゃんは同棲をするに至ります。ふたりで休日にちょっとしたおでかけをし、見つけたパン屋さんで買ったひとつの焼きそばパンを順番にかじりながら家までの道を歩いていくのでした。

ヒューマントラストシネマ系列の映画館の特定の店舗では作品にちなんだフードメニューとして、期間限定で取り扱われていたほど印象に残る”たべもの”です。
これが、ベーグルとかキューバサンドだったらそんなに印象に残らなかったんだと思うんです。でも、焼きそばパン。おしゃれではないし、買ったのも町の中に在る個人経営の古いお店。ただ、その焼きそばパンを「おいしい」と喜ぶ二人の様子と、絶妙に美味しく見える撮り方にやられるのです。

映画館を出たあとは頭の中が焼きそばパンでいっぱい!帰りがてら、家の近くのスーパーに駆け込みました。「売っていなくても作ってやる!」という執念めいたものがありました。
お総菜コーナーで無事に発見することができたので、少し遠回りをして大きめの公園の中を通って帰りました。相手はいないけど、焼きそばパンをかじりながら。

『グリーンブック』のフライドチキン

<登場シーン>
トニーの車で旅を進めるふたり。フライドチキンを食べたことが無いというシャーリーに「最後の食事かもしれないと思って食べろ。衛生的じゃない?知るか、うまいだろ」。

まさかの公式映像がありました。本編切り抜きです。
ぜひ、「これが例のシーンか、なるほど」で終わらせないでください。このシーンだけ観ても、きっとフライドチキンを食べたくならないはずです。一本通して作品を観て、エンディングテロップを眺めながら思うのです。「あー、フライドチキンが食べたいな。それも、ケンタッキーのやつ」って。そう思いながら口が開いてるかもしれません。もしくは口内が唾液でうるおっているかも。

この作品は上映が始まってからけっこう時間が経ってようやくスクリーンで観られたのですが、その間にTwitterで友人たちが「フライドチキンが食べたい!」だの「フライドチキンを食べた」だの楽しそうにしていて…。”『グリーンブック』→フライドチキン”という謎の図式を早く解明したく仕方なかったです。
もちろん、鑑賞後はケンタッキーに立ち寄り夕食をとりました。

おわりに

私の考えですが、”たべもの”が美味しそうに感じる映画作品は良作が多い気がします。ゲーム内のトイレが作りこまれていると出来が良い証拠って言われたりする、そんな具合です。
今回紹介できなかった作品と”たべもの”にも魅力的なものがたくさんあるので、ちらちら紹介できたら良いなと思います。「この作品の”たべもの”が美味しそうだよ」「この”食べ物”が好きならこの作品も観てみて」という情報があればぜひ教えていただきたいです!

最後まで読んでくれてありがとうございます。
ではまた次の記事で。ごきげんよう。

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