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もぐもぐ日記*子供の時間編(2021/10/05 )

はじめに

黒澤世莉さん演出「子供の時間」の稽古日記です。自分用のアーカイブとして残したいので、稽古期間中はタイトルを分けて書こうと思います。

役者業務やらスタッフ作業やらで「天屋ああああ!ワン屋あああああ!たすけてえええええ」状態なので、前みたいに丁寧には書けないと思うので、雑記的に書きます。ごめんね、特に未来の自分。





稽古初日。世莉さんがやってきた。



世莉さんの言うことは。
「俳優ファーストで作りたい。」


基本的に演出家としてあれやれこれやれとは言いません。みんなが作ってきてもらったのをみて、良かったら「それ採用」みたいな感じ。なので、どんどん持ち込んでね。

世莉さんがまとめ役にいるだけで、みんな丸くなっている。対等とか並行とかそんな言葉が合うかな。輪になって作るイメージです。

俳優ファーストで作りたい。

ここに集まってるのは平日の昼間仕事してくたくたになっても、芝居やるキチガイどもなんですよ。
本当に公演やりたいのかというところから考えていいよ。帰ってから考えてみて。やる上で疑問があったらカジュアルに聞いてもらっていいよ。不安をなくすことはできないけど、嫌なままやっていて欲しく無い。

綺麗事では無くて演劇をやる喜びを1番に。
もし不安が強かったら臆せずに言ってね。

世莉さんの言うことは。
「糠床みたいに」


3年間思ったことがうまいこと舞台にのったらいいな、と思ってます。最近入ったメンバーもいるけど、糠床みたいに「新しい糠が入って味が変わったよ」ってなったらいいよね。
今から無理やり加速させる必要はなくて、追加で頑張るわけじゃなくて、稽古の19日間でできるものをやろう。

粛々と楽しくやっていきましょう。


シーンをやってみての感想


「捨てる」事を忘れていた。捨てる事でたくさん考えた事を喪失してしまう感じがあって、この喪失感が「おれ何もできてね~な~」って思ってしまうけど、落ち着いて思い返せば使える部分はいくつかあったのでは…と一晩経って思えてきた。

・いろいろ動いてみて、居心地よかったところ、悪かったところはどこだったろう、と考えてみようと思う。人様の家に入る感覚…と考えるとどうかとか。

・全部捨てて衝動的に動き回ることで、役としてのコミュニケーション為の引き出しが増えた。気がする。
この前やったシーンの場合は、
要求をしっかりやる→相手が要求に答えない
と分かってからセリフを吐くべきだったな。と思った。でも自分のシーンが終わった後にめちゃくちゃ真面目なシーン見ると、「まじで俺なにやってたんだろう」と自己嫌悪に落ちた。

長く稽古すればエモーション(感情)にもアベレージが出てきて、それを上げていくけど、今回は短い稽古期間だからエモーションに幅をもっていい。まとめるのは1週間でできる。ただ、エモーションをやるには台詞を正確に言う。演劇やってると終わらないような気がしたりするけも、セリフが言い終われば芝居は終わるから。

・↑そんなことを世莉さんが言ってた。ちゃんと控えなかったから覚えてる限りでしか書いてないので、ちがうところなあるかもしれないけど。

・世莉さんは「セリフが言い終われば芝居は終わる」って言ってくれていたけど、わたしは元々諦め癖があるので、早く終わらせたがりがちだ。今みたいな早い段階では目的達成を意識して、もがいた方がいいんだろうなとおもう。

まだ、まとめなくていい。とにかくチャレンジでござる。



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