歩道橋
駅から家までの帰り道はたくさんルートがある。そのうちの1つのルートは大きな歩道橋を渡らなきゃいけない。
その歩道橋はいつもぐらぐら揺れていて、何故崩れないのか不思議なくらい。
私は何でか、その歩道橋を渡るルートを選ぶことが多い。
そして、いつも想像する。大きな歩道橋がぐわんぐわんと揺れ、揺れ幅が大きくなる。バキっと亀裂が入り、割れ目から一瞬にして崩れていく。崩れる瞬間、瓦礫の中から自分の足を救うためジャンプする。瓦礫とともに私は歩道橋の下を走る車を踏み潰す。
そんな妄想をいつもする。こんなの全然願っていない。なのに考えることをやめれない。スリルと恐怖と入り混じってワクワクする。
いつ崩れるかわからないぐわんぐわんと揺れている歩道橋。
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