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旬な半導体企業、エヌビディア、TSMC、アーム、ASMLの実力をチッエック!①


半導体新ビッグ4

旧ビッグ4があったかどうか分かりませんが、今やエヌビディアを中心とするこの4社が世界経済を牽引していると言っても過言ではありません。文系、半導体音痴の私が気になる4社について調べて見ました。


エヌビディア(米国,NVDA)

ビジネスモデルと強み:
エヌビディアは、主にGPU(Graphics Processing Unit)を設計・開発する企業。同社は自社で半導体を製造せず、TSMCなどのファウンドリに製造を委託するいわゆる「ファブレス」、製造工場を持ちません。エヌビディアのGPUは、データセンター、ゲーム、プロフェッショナル視覚化、自動運転車など多岐にわたる用途で使用されており、特にAI(人工知能)とディープラーニング分野での需要が急増しています。エヌビディアは、革新的な技術とソフトウェアエコシステムを構築し、高性能コンピューティングの分野で強力な地位を築いています。

アーム(英国,ARM)

ビジネスモデルと強み:
ARMは、主にマイクロプロセッサの設計を行う企業であり、自社で製造は行わない「ファブレス」企業です。同社のビジネスモデルは、設計したプロセッサの知的財産(IP)をライセンスすることに特化しています。ARMのプロセッサは、エネルギー効率の高い設計が特徴で、スマートフォン、タブレット、IoTデバイスなど、広範なデバイスで採用されています。特にモバイル市場での支配的な地位を持ち、多くのデバイスメーカーがARMの設計を利用して自社チップを製造しています。

TSMC( 台湾,TSM)

ビジネスモデルと強み:
TSMCは、世界最大の半導体ファウンドリ企業であり、他社が設計した半導体を製造することに特化。TSMCは、自社で設計を行わず、製造に専念する「ピュアプレイ・ファウンドリ」。顧客には、エヌビディアやAppleなどの大手企業が含まれており、最先端の製造技術と高品質な製品で知られています。TSMCは、半導体製造プロセスの技術革新とスケーラビリティにおいてリーダーシップを発揮しており、業界全体の成長を支える重要な役割を担っています。

ASML(オランダ,ASML)

ビジネスモデルと強み:
ASMLは、半導体製造装置の開発と製造を行う企業であり、特にリソグラフィー装置で世界的に知られています。リソグラフィーは、半導体チップの微細構造を形成するための重要なプロセスであり、ASMLの極端紫外線(EUV)リソグラフィー技術は、最先端の半導体製造に欠かせないものです。ASMLは、製造装置の提供を通じて、TSMCやSamsungなどの半導体メーカーのプロセス技術の向上を支えています。同社の高度な技術と装置の精度は、業界の進化を促進する重要な要素となっています。

突出した技術力

最先端の半導体は・・

彼らは、それぞれユニークなビジネスモデルを持ち、半導体業界の異なる部分において重要な役割を果たしています。エヌビディアとARMはファブレスモデルであり、設計と知的財産のライセンスを中心に事業を展開。一方、TSMCは製造に特化したファウンドリ企業であり、ASMLは製造装置の提供を通じて製造プロセスを支えています。これらの企業があたかも一つの企業のように、半導体業界全体の技術革新と成長を推進しています。

次回からは、ビッグ4の実力を直近の決算と一緒に1社ずつ見ていきます。


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