あめじろう 2020年2月15日 18:57 僕のかかとには魂のきれはしが引っかかっている。雪道には、きれはしを引きずった跡が轍となっていた。無表情な月の光が轍に流れると、水面が涙のように悲しく波打つ。ひやりと足首をつかむ月のせせらぎ。またひとつ足かせが増えた。僕は、振り払うことなく、歩みを進める。 #イラスト #140字小説 10 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート