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小説

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自作小説です。 不定期更新。
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モカと彼女 第二話 モカと家出少女②

「死にたかった?」
ココアの言葉を繰り返す。
モカの言葉にココアが頷く。
「はい。何もかも上手くいかなくて、だから、この《《お店の先にある》》崖から飛び降りようと思っていました。だけど、その崖の途中にこのお店の明かりが見えてしまって、何故だか立ち寄ってしまいました」
ココアの言葉は淡々としており、それが主観の含まない、ただ事実を述べているだけなのだと分かった。
「なるほど。で、マメ先のつまらない過

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