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001_株式投資で損をしない方法

*表題の写真はかわいかったので選んだだけです。他意はありません。

1.これさえすれば損はしない!

タイトルが釣り気味で申し訳ありません。そして、このタイトルに惹かれた方は、「損をまさにしようとしている」状況です。なぜなら、投資の話で「損をしない」こと、そのリスクがゼロであることはありえません。もし、あなたの周りに
 「この方法をやってみるだけで、毎月xx万円!リスクゼロ!」
 「最初にノウハウをxx円で購入すれば、あとは毎月xx万円!」

みたいな話、広告があれば、まず間違いなく嘘です。
特に、株式を購入する投資の場合には断言できます。

 では、なぜ断言できるのかですが、それは「会社がつぶれる可能性」がゼロではないからです。近年でいえばコロナのようなイレギュラー発生は予見が極めて難しいものです。それを考えてもリスクゼロ、損をすることはないという表現が嘘であることは明らかです。

と言いつつ、前述の内容をふまえれば、「損を限りなくしないようにする」ことは、可能とも言えます。さらにいうと、次の2点を守れば、「損をしないことはありえないが、損をする可能性をゼロに近づけることはできる」となります。その方法とは・・・

2.損を限りなくしない方法

 1.つぶれない会社に投資
 2.10年持つ覚悟

この2点です。ここからもわかりますが、私は超長期保有の投資家です。もちろん、デイトレード、スウィングトレードを否定する訳ではありません。では、なぜ超長期保有前提か、それは単に私の場合、デイトレードやスウィングトレードの場合、勝てる気がしないからです。そのため、テクニカルもあまり気にしていません。長期的視点ではテクニカルも結局、ファンダメンタルズの結果に収束するという理解だからです。

話を戻します。「損を限りなくしないようにする」ための2点を示しましたが、もう少し具体的に書きます。
 1.つぶれない会社に投資
 「これがわかれば苦労はしない」の一言で終わりそうですが、全くわからないかというと、そんなことはありません。公表されている財務諸表、あと監査法人がしっかり仕事をしていればの前提ですが、業績が危うい会社は、財務諸表から必ずと言っていいほど、そのサインが出てきます。そのサインをしっかり掴むことができれば、つぶれない会社からつぶれない会社への投資を続けていくことも可能です。ではそのサインは?ということですが、多種多様です。ファンダメンタルズ分析を一度でもしたことがある方はわかると思いますが、分析指標は山ほどあります(EBIT、EBITDA、PBR、PER、
、PSR、当座比率、流動比率、固定比率、自己資本比率、インタレスト・カバレッジ・レシオ、粗利率、営業利益率、ROA、ROE、ROIC・・・)。また、時代によっても新たな指標が生まれてきています。その中から何を使うのか・・・まさにこれがポイントなわけですが、それは、今後、私がこのnoteでも具体的企業を分析することを通して、参考までにお伝えできればと思っています。
 ちなみに、業績が落ちてきた会社、安定している会社、伸びている会社、見る指標は同じでも、重視すべき指標はそれぞれ異なります。簡単な例だと、業績が落ちてきた会社は財務諸表でまず何を見るべきか、わかりますか?
・・・答えは後段に。

 2.10年持つ覚悟
 かの有名なバフェット氏がこんな感じのことを言っています(訳が少し雑です笑)
 「10年持つ覚悟がないなら、10分であっても持ってはならない」
彼自身、長期保有の投資家ということもありますが、この意味には、短期の変動は本来の投資という点から意味がないこと、会社へ投資することの意義を教えてくれているような気がします。もちろん、短期的にテクニカルによる売買で利益を上げることを否定しません。これは投資のスタンスの問題ですね。
 ただ、どんなテクニカルであっても強烈なファンダメンタルズの前では無意味です。また、機関投資家とやり合うには、「短期で利益を上げないといけない同条件」でやり合って勝てる気もしません。個人投資家と機関投資家と唯一の違いは何でしょうか?それは、自身の資金で売買するため、期限はいつまででも保有していい、いつ利確しても損切してもいいということではないでしょうか(現物取引前提)。機関投資家はそうはいきません。期日までの一定の利益を上げることが必須です。そのために、信用、空売り、何でもやってきます。市場はゼロサムゲーム。自身が利益を上げられる可能性が高い土俵で勝負すべきではないでしょうか。市場において誰がカモになっているか・・・気づいた時には手遅れにならないように。

そして最後に。なぜ上記2点=「損を限りなくしないようにする」ことにつながるのか。それは、現物保有前提ですが、「確定させなきゃ損じゃない」理論です。これは勝手に私が唱えています笑
 当然、含み損は抱えます。たくさんの書籍、私も読ませていただきました。その中で必ず言われるのは、「しっかりした損切」です。一方で、私が読んだ書籍は、「短期売買」前提のものばかりでした(少なくとも1年以上保有する前提はなし)。
 投資スタンスが変われば戦略も変わります。そこを混同してはいけません。会社がつぶれない前提、また、しっかり分析を行って、成長可能性が少しでも高い企業へ投資していれば、いずれ含み益に変わる可能性も高くなるということです(その観点からは、高くなる過程で一時的に下がったところで売却することは損切という名の愚策です)
=裏を返せば、含み損を抱えても大丈夫な投資規模、精神状態を保てる状況、そして、余裕資金で行う、これが大大大前提です。

3.最後に

ということで、改めて、
 「つぶれない会社に投資」
  ⇒しっかり企業分析。焦る投資に意味はなし。
  「10年持つ覚悟」
  ⇒日々の上がった下がったに一喜一憂しない。
  ⇒機関投資家の空売りに付き合わない
  ⇒投資した企業について、日々モニタリング

そして、投資した時点と今で、状況が変更、いわゆる潮目が変わっていないかをしっかり確認し、変われば投資判断を考えるスタンスはいかがでしょうか。含み損を時には抱えるこの手法は、精神的にも削られることがあります。そのためにも、身の丈に合った投資規模、これを守ることを忘れずに。

長文となりましたが、久々の投稿は以上となります。もちろん、個人的な見解ですので、投資は自己責任で!

と、忘れてました。最後に、先に記載した内容の答えです。つぶれそうな会社で最も確認すべきこと、それはCFの一択です。営業CF、投資CF、財務CFのバランス、とりあえずこれだけは見てください。

雨降らし。

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