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選択子なし夫婦 幸せに暮らすための自立

結婚して10年以上が経ったけど、パートナーに対する気持ちはあまり変わっていない。
むしろ年を重ねるごとに「ありがとう」の気持ちが強くなっている。
ベタベタするわけでも、口を聞かないわけでもなくちょうどいい距離感で過ごせている。

それは私たち夫婦がとにかく自立している2人だからではないだろうか。

経済的自立

私は結婚以来ずっと正社員の仕事を続けいている。
所謂DINKSだ。

夫の収入だけで食べていけないわけではないが、仕事を完全に手放す勇気もない。

結婚がうまくいかなくなった時のことを考えると、どうしても自分の経済力を手放す気になれない。

もし私が夫だけの給料で生活している時に離婚したいと思ったら、働くことを再開しなければならない。

年をとっても働けるような資格でもあれば話は別だが、長らく社会から離れていたのに急に働き始めるのは相当なストレスになることが安易に予想できる。

もしくは、収入がなくなるのが嫌で離婚できないリスクもある。

我慢しながら夫婦生活を送るのは、時間がもったいないし、 自分の生活を人質に取られている感じがして不安が募る。

そして夫が働けなくなるリスクもある。

ずっと元気でいてほしいけれど、病は突然襲ってくるものなので、今はまだ働いて資産を形成するべきだなと感じている。

でも働き続けるのも悪いことばかりじゃない。

嫌だ嫌だと言いながらも働き続ける私は、経済的に自立しているし、自由だ。

自分で好きなだけ使えるお金を持っている。

欲しいものはあまり我慢せずに手に入れることができるし、夫と2人で楽するために課金することもできる。

美味しいものを食べにも行けるし、好きな時に好きなところに行けるので、仕事を除けばストレスがなく充実した毎日を過ごすことができる。

もし夫と暮らすのが嫌になる日が来ても、自分の意思で出ていくことができる。

どちらかがどちらかを養っている感覚がなく、自立した大人同士が好きで一緒に暮らしている感覚が、私たちにはしっくり来ている。

精神的自立

私たち夫婦はとにかく夫婦らしくない。

お互い休みが被っても一緒にでかけることはないし、買い物にすら2人で行くことはない。

同じ映画を観に行くとしてもそれぞれ都合がいい時に1人で行くし、旅先で食べた美味しいものの情報交換をして、自分が出かけた時にそれを食べて帰ってくる。

2人で動くのは冠婚葬祭と数ヶ月に1度外食をする時くらい。

夫が数日間家を空けて旅行に行っても1人でラッキー!くらいに思ってるし、逆もまた然り。

とにかくパートナーがいなくても困ることは何もない。

夫婦だから支え合ってとか、つらいときは励まし合って、みたいな関係はとても理想的だと思うのだけど、私たち夫婦にはしっくりこない。

私たちは1人が好きという共通の性質を持っている。

こんな2人がどうやって結婚できたのか不思議ではあるけれど、あまりベタベタした関係を望んでいないのは確かなのだ。

ただ好きだから一緒にいる。お金や生活を抜きにしても一緒に暮らしたい理由はただその一つだけだろう。

趣味で自立

あまり長生きしたくないのだけど、好きなことや趣味が多いので、満喫するには人生一回じゃ足りないな。と本気で思ってるくらい私は趣味が多い。

そしてそんな私と一緒に暮らしている夫もなかなか趣味が多い。

私たちは付き合う前からジャンルこそ違えどどちらもそこそこオタクで、趣味関係で家を空けることもしょっちゅうある。

これがお互いのバランスをとても良くしている。

たとえば私は趣味が充実しているのに夫がかまってちゃんだと私は夫を邪魔に思うだろう。

逆に夫が多趣味で私がかまってちゃんだったら、夫はストレスを溜めてしまいケンカが増えるだろう。

お互いが家庭の外にいくつも自分の世界を持っている私たち夫婦は、相手の世界に干渉することもない。

好きなもののジャンルが全然違うため一緒に趣味を楽しむこともないので、夫婦共通の推しは愛犬だけである。

これを寂しい夫婦と見る人も少なくないだろう。一般的な幸せ夫婦像からかけ離れている自覚はある。

でも一般的な幸せ夫婦をやろうとすると、お互いストレスが溜まって揉め事に発展してしまう。

もしそれで揉めることが増えていたら鎹として子供でもいれば…なんて思ったりしたんだろうか。

私たちはそれぞれの人生を自分の足で歩き、好きな人と一緒に暮らしているだけというなんともシンプルな結婚生活を続けていて、そこに幸せを見出している。

おわりに


きっとこの法則は誰にでも当てはまるものではないだろう。

選択子なしの中には、旦那さんが大好きで仕方ないというアカウントをお持ちの方も沢山いる。

そんな仲良し夫婦に自立が必要かどうか、私にはわからない。

私たち夫婦が幸せに暮らすにはお互いの自立が必要だったように、それぞれの夫婦に必要な条件があるはず。

夫婦とはこうあるべき!これが夫婦の幸せ!と決めつけず、柔軟に物事を見る姿勢が大切なのだと思う。

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