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なぜ日本人は英語が話せないのか問題を考える

オンライン英会話&日本語講師かしあめです。私は大学2年生の時にオーストラリアに約1年留学して英語力を身につけ、今は英語を使って教える仕事をしています。

最近は言語を教える講師として、どういう学習法が効果的なのかについてよく調べています。その中で「なぜ日本人は英語が話せないのか」について改めて考えたので今日はその話をします。

まず日本に住む日本人にとって日常生活で必要のない英語を習得することは難しいということは、なんとなくみなさんわかるかと思います。

英語がなくても何の問題なくハッピーに暮らせるもんね!

それに加えて日本語と英語は言語的にとても遠い言語とされています。文字、文法や構造、文化背景などがかなり違うので言語習得により時間がかかるのです。

ここまではよくネット記事などでも聞く話で私もこういう理由のせいで日本人にとって英語は難しいんだなと思っていました。

しかし最近外国人の方に日本語を教え始めるようになって気付いたのですが、日本語は表現が豊かすぎてとても難しい言語であるから簡単な英語で話そうとするのは日本人にとって難しいのでは?ということです。

とある日の日本語レッスンの中で「お疲れ様です」について説明していたのですが、カジュアルに友達に言う「お疲れ」は会った時にも使うし、サヨナラの意味でも使う。一見いつでも使える便利な言葉に思えるが、仕事場ではまたルールが変わる。一般的に朝イチでは使わない。それ以降は仕事を労うときやサヨナラの意味でも使う。取引先やお客様には言わない。この「お疲れ様です」の説明だけで5分以上かかってしまいました。

最後に質問はありますか?というと「お疲れ様です」と「お疲れ様でした」の違いはなんですかと言われて、あぁそうかそれもあったかと。

日本語ってなんて複雑なんだ!!


ここで、「こんな難しい言語を普段から話す私たち日本人ならもっとシンプルな英語は簡単に話せるのでは?」という疑問が湧くかもしれませんが、これはどうやら真逆なのです。日本語は表現が豊かなので様々な感情を色んな言い方で言い表せる。それゆえにシンプルな英語になると使える言葉が制限されて自分の言いたいことを話すのが難しくなるのです。

例えば「夫が私のために晩御飯を作ってくれた」という日本語を英語で話したいとします。この「〜してくれた」というニュアンスが普段使いの英語には存在しません。

なので英語になると「My husband cooked dinner for me.」(夫が私のために晩御飯を作った)になり、「〜してくれた」というニュアンスがなくなってしまいます。for meがあるので私のためにやってくれたということはわかりますが、「〜してくれた」という言葉にはしてもらった側の感謝の気持ちがこもっているので、やはり全く同じ感情を伝えられているかとできていません。

これが日本人英語学習者の「伝えたいことを伝えれない」の原因の1つだと思います。日本語から英語に言葉を変換するのはかなり難しいのです。

じゃあどうすればいいのか?の答えはやはり英語を英語のまま学んで使うことです。英語で勉強/会話する時にはなるべく脳に日本語を挟まないことが英語習得への近道だと思います。

私も日々どんな学習指導法が良いのかまだまだ模索中です。英語学習者のみなさん、そもそもとても難しいことをやっているので、できない自分を責めないでくださいね。ゆっくり楽しんでやってきましょう!

それではまた。See you soon.
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