あめの

美術館や博物館にいった記録など。本や映画の感想をネタバレありで投稿してます。

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最近の記事

ブルーナ絵本展 大丸ミュージアム

ブルーナ絵本展 大丸ミュージアム<京都> 3月13日〜25日 ミッフィでお馴染みのディック・ブルーナ。 原画だけでなくメモや下書きなど貴重な資料や、絵の描き方なども展示。筆先を切って描きやすいように自分で工夫してたらしい。 またブルーナの絵本には、余白が必ず存在している。それは見る相手に想像をさせるための余白であった。 ブルーナさんのアトリエに来たような気持ちになった。 図録を購入。

    • 文化勲章三代の系譜 上村松園・松篁・淳之

      文化勲章三代の系譜 上村松園・松篁・淳之 京都高島屋  2024年3月6日〜25日 松園は美人画、松篁は自然美を描き、淳之は花鳥画と三代それぞれの違いがよく分かる構成。それぞれが描きたいものを描いた。 「祖母と父とは画家としてお互いを尊敬し合っていたと思う」という淳之さんの言葉に心が温まる思いがした。 画家が三代続くのはきっと珍しいんでしょうね。 松園は緻密な絵を描いてたけども、松皇、淳之は、ダイナミックな画風に感じた。 特に淳之さんの描く動物がかわいくて見ていてやすら

      • テート美術館展 光 中之島美術館

        テート美術館展 光 ターナー、印象派から現代へ 中之島美術館 お手洗い横にフォトスポットがあります。笑 今回はテート美術館の中でも、光にまつわる作品を集結させて展示。 作品ごとのキャプションも明暗に対して言及されてた。 ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー。 ターナーの絵をほかにも何点かあったけども、これが私は1番好き。 ジョン・ブレットの作品。 メインビジュアルのひとつですね。 これもやっぱりよかったですね。 ジョン・マーティンはポンペイの噴火を実際に見たわ

        • 長沢芦雪 中之島美術館

          長沢芦雪 奇想の旅 天才絵師の全貌 中之島美術館 良く言うとヤル気、悪く言うとイキリに思えてた芦雪。 しっかり学んでその学びを作品に活かすスタイルには、突き動かされるものがありつつも、多様な作風に置いていかれる…気持ちに。 もっともっとと思う中46歳で逝く。その死は謎。 無量寺の龍図襖と虎図襖が見事だった。 若冲や師匠の円山応挙のような繊細な描写とはまた違い、芦雪の描く生き物の躍動感には見るものの目を奪われる。 大幅な展示替えするらしく、 後期も行きたい。 11/22

        ブルーナ絵本展 大丸ミュージアム

          竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー 京都市京セラ美術館

          竹内栖鳳破壊と創生のエネルギー 京都市京セラ美術館 2023年10/7〜12/3まで 明治から昭和初期にかけて活躍した絵師。 雀が大好きで生涯かけて描いてたらしい。虎、龍、象、獅子など大きな動物。うさぎもあった。 形にとらわれることなく各動物の内包されたものまで描き出せていて今にも動き出しそうだった。 掛け軸や屏風に描いてる作品が、多かったし、円山応挙の影響を受けた絵もあり、江戸の絵師だと思っていた💦 これを知るのもまた美術館に足を運ぶ醍醐味。 本物の絵を見ること

          竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー 京都市京セラ美術館

          大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語 神戸市立博物館

          大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語 神戸市立博物館 (2022年3月30日のツイート。 Twitterに投稿した文章をnoteに移動) 「墓を暴くのはどうなのか」と思いだいぶ前にやっていたツタンカーメン展は行かなかった。 今回のミイラ展を見て何のために墓を掘り起こしてるのかが分かった。 歴史研究の奥の深さを痛感した。 歯の病気から脳へ影響されてしまうらしい。歯科技術の発展により病気に苦しむことが減ったと知り驚いた。 「ミイラ職人」という単語には深く感銘を受け

          大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語 神戸市立博物館

          山下清展 神戸ファッション美術館

          山下清展 神戸ファッション美術館 (2022年8月27日にTwitterに投稿した文章をnoteに移動) 長岡の花火が好きで、 これを見に行きました。 貼り絵でこの躍動感。音が聞こえてきそう。 山下清さんの生い立ちは苦労もあったようですね。 吃音、発達障害、養父からの暴力…戦争。 並々ならぬ記憶力があり、帰って作品を描いたそうです。

          山下清展 神戸ファッション美術館

          展覧会岡本太郎 中之島美術館

          展覧会 岡本太郎 中之島美術館 (2022年9月17日にTwitterに投稿した文章をnoteに移動) 覗き込む太陽の塔を激写 阿部サダヲさんの音声ガイドも聞き取りやすいし岡本太郎さんのセリフを演技するところもおもしろかった。 「権威に戦ってきたけどいつのまに戦う権威がいなくなり、自分が権威になっていた」が印象的でした。 権威…太郎さんは、太郎氏の父、漫画家の岡本一平さんを越えたかったのではないかなと私は思いました。作家というより人間の活動として。人間として自由でい

          展覧会岡本太郎 中之島美術館

          フェルメールと17世紀オランダ絵画展 大阪市立美術館

          フェルメールと17世紀オランダ絵画展 大阪市立美術館 (2022年9月14日のツイート。 Twitterに投稿した文章をnoteに移動。) 「窓辺で手紙を読む女」が初公開ということで行ってきました。平日なので、余裕かと思いきや30分くらい並びました。 さすが初公開。 温かみのあるストーリー性が感じられるフェルメールの絵画は女性人気高い。癒されますよね。 手紙を読むミッフィは、実際のぬいぐるみは手紙と目の距離が近過ぎて「近眼か!」ってツッコミたくなった。 角度によっ

          フェルメールと17世紀オランダ絵画展 大阪市立美術館

          ルーヴル美術館展 京都市京セラ美術館

          ルーヴル美術館展 京都市京セラ美術館 行ってきました。 メインビジュアルのひとつ。 神話のワンシーンを描いていて、 物語を知っているとさらに楽しめる絵画となっています。 今回のルーヴル美術館展は、愛がテーマらしく、恋人や親子、師弟など様々な関係性の愛をテーマとした絵画が展示されていました。 プシュケとアモルの物語はこちらを参考にしてください。 「配偶者の顔を見ないでも愛せるかどうか」と、愛を試されているようにも見えます。 少し違うけれども日本のイザナギ、イザナミの

          ルーヴル美術館展 京都市京セラ美術館

          佐伯祐三 自画像としての風景  中之島美術館

          佐伯祐三 自画像としての風景 中之島美術館 たくさん自画像を描いた画家のひとりであると思う。今回も7枚くらいは飾ってあった。 1番気になったのはこの自画像。 自画像として発表しつつ顔が無く全身。そしてパレットと筆持ってる。画家としての自分を描きたかったのかなと私は思った。 全身の自画像が気に入らなくて、描き直した自画像。 ノートルダム。 佐伯祐三はノートルダムを見て「自分だ」と思ったのだろうか。 身内が立て続けに亡くなった背景もあり、 死生観や死の恐怖に悩まされたの

          佐伯祐三 自画像としての風景  中之島美術館

          ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展 大阪国立国際美術館

          ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展 国立国際美術館 今回ピカソ・クレー・マティス・ジャコメッティという錚々たるメンバー。 ピカソ大好きな私はこの展示をとても楽しみにしていた。 マティスとジャコメッティは今回初めて本物を見た。 今回は作品数がすごい。チケット代が少し高めに感じたけども、展示数が多いので納得。 長谷川博己さんの音声ガイドと共に楽しんだ。 とても見応えのある美術展となった。 注釈も音声ガイドもなかったけども、かわいくて好き。 恋多

          ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展 大阪国立国際美術館

          生誕100年回顧展石本正 京都市京セラ美術館

          生誕100年回顧展石本正 京都市京セラ美術館 舞妓や裸婦の官能表現で知られてる #石本正 (私は前回美術館に来た時に舞妓の絵で知った) 寸前まで悩んでたけども、入って良かった。 川端康成と親交のあった石本正。 『伊豆の踊り子』の挿絵も担当したようです。 私はリーフレットの上にある「艶」が好き。 生命力の描き方や、 肌の質感すごいなと思いました。 親元離れて舞妓になる少女の孤独感のようなものとか、内面の性を描きたかったらしいんですが、舞妓の髪結をした水着の日焼け跡のある裸

          生誕100年回顧展石本正 京都市京セラ美術館

          幕末土佐の天才絵師 絵金 あべのハルカス美術館

          幕末土佐の天才絵師 絵金 大阪・あべのハルカス美術館 土佐幕末に活躍した絵金。 歌舞伎の内容を写した屏風絵が中心。 注釈を読んでも、理解出来ないものが多くて、 スッと頭に入ったのは「播州皿屋敷」。 この皿屋敷伝説は各地にたくさんあると聞いたことがあります。その中のひとつが高知にもあるのでしょう。この播州皿屋敷では、無実の罪で殺されたお菊の旦那さんが、濡れ衣を着せた相手を復讐します。 ここから撮影可能ゾーン。 祭囃子が聞こえる中、あかりの演出と共に絵金の絵を楽しみま

          幕末土佐の天才絵師 絵金 あべのハルカス美術館

          デザインに恋したアート♡アートに嫉妬したデザイン 中之島美術館

          デザインに恋したアート♡アートに嫉妬したデザイン 中之島美術館 それぞれの作品に対し、 デザインだと思うかアートだと思うかをチェックするリーフレットを頂き直感で決めてきた。 ヤノベケンジさんのアトムカーは、 アート寄りの作品と私は思っている。 小さな盃のような形になり上に向かって浮かんでいくような想像力を膨らませる作品。 壁を利用した作品で、面白い。 壁を通過して歩く様子に見える。 名前だけ知ってた森村泰昌さんの作品。 やっと見れた。 草間彌生さんデザインのガラ

          デザインに恋したアート♡アートに嫉妬したデザイン 中之島美術館

          コレクション展 京都国立近代美術館

          国際博物館の日(5/18)は、 京都国立近代美術館のコレクション展が無料公開。 目録調べたら今回北大路魯山人の器を展示してるということで、行ってきました。 私の好きな器をご紹介します。 多分一番有名な器。 魯山人の器は、 料理を盛り付けてこそ完成。 器だけなんですけど、 食欲をそそられますね。 物議を醸したマルセル・デュシャンの「泉」 思ってたより作品に見えた。。。 日本の小便器とはデザインが違うというのもあるけども、人間心理なのか、触りたいとは思えない。

          コレクション展 京都国立近代美術館