そもそも皮膚呼吸ってあるの?

界面活性剤不使用の洗顔剤を処方しているエイミーです。

以前の医学では、皮膚というのは分泌排泄器官なので皮膚にいろいろ塗っても吸収されないというのが常識とされてきました。
しかし、皮膚も吸収作用があることが分かり、今では心臓病の貼り薬が登場しているくらいです。今まで心臓病患者は発作が起きた場合、ニトログリセリンの舌下錠を飲んでいましたが、就寝中に発作が起きたら間に合わないという不安を常に持っていました。そこで貼り薬にすれば安心して睡眠につけるというわけです。飲み薬の場合は、まず胃で消化され、更に腸で吸収され、そして門脈を通り肝臓にいきます。
このように飲み薬は、体内のこうした流れの中でいろいろな変化を受けるわけですが、直接皮膚を経由して吸収されたものは、身体内での変化を受けることなく直接血管の中に吸収されていきます。こうした皮膚を経由して、薬を全身に分配していくことをトランス・デルマール・ドラッグ・デリバリー・システムといいます。
この塗り薬の例として、宇宙飛行士の宇宙酔い防止があります。耳の後ろに薬をべったり塗ると、皮膚から吸収して内耳に作用し、平衡感覚を無くさないようにするのです。

さて女性の人たちが使う化粧品にしても、配合成分中のあるものは皮膚吸収されていくということを自覚しなければなりません。
化粧品の場合、毎日使うものですから長期に連用しても害のないものというのが第一条件で、それに加えて積極的に皮膚に良いものを使っていかなければならない時代になってきたことは明らかです。

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