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私が考えた最強の少子高齢化対策

落合陽一さんの著書『日本再興戦略』には、共感できる箇所がたくさんありました。

特に少子高齢化について。
「対策の技術が最強の輸出の切り札」というのは私も以前から同じ意見です。マスコミの論調は悲観的で不安を煽りますが、私は少子高齢化をテクノロジーで補う技術を開発し、それを世界に先駆けて製品化、輸出することで日本の復興が可能だと考えています。


現在の高齢者は貯蓄がある人が多いし、人手不足と言ってもまだ現役の人口はたくさんいます。高齢者の貧困問題も、行政がきちんと機能すれば対応可能な範囲だと思います。

本気で考えるべきは、団塊ジュニアの以降の世代が高齢になった時のこと。

本格的に現役世代の人口が減って、人口のバランスが大きく崩れることは明白で、高齢者の貧困が大きな社会問題になることも予測できます。

取り返しがつかなくなる前に私が「こうなっていて欲しい」と考える社会について書きます。

まず、寝たきり老人を極力減らすための技術開発に主軸をおきます。

私は介護には機械を使うのが望ましいと考えています。正確には介護ではなく、介護しなくても済むように、加齢による衰えを機械で補うイメージです。

高度経済成長期に現役世代が活躍できたのは、親世代の介護が少なかったのも要因のひとつだと私は考えています。医療の関係で寿命が長くなかったし、戦争で親をなくしている人が多かっただろうから。
介護は現役世代を疲れさせてしまうので、それを避けることが非常に重要だと思います。

介護によって現役世代が消耗しないように、高齢者の自立の促進が必要です。自立は高齢者の尊厳を守ることにもなります。

開発する機械は、人の個体にあわせてカスタマイズできるものを目標にします。

自立、歩行、食事、入浴、排泄、視力、聴力など。これらを補助する機械には、正確さ、繊細さ、丈夫さ、小型軽量など様々なことが要求されるはずです。この技術研究の段階で、日本の技術力は相当上がると考えられますし、多様な応用も期待できます。

落合さんの著書にもありましたが、高齢者の移動には自動運転の自動車が最適だと私も考えてます。それに乗って好きな時に好きな所に行くためには自立と歩行は必須です。自分で歩いて自動運転の車で買い物に行けたら、過疎地の問題も解決できます。

この機械開発の最終的な目標は、認知症の患者さんを完全介護できるロボットの完成です。

どんな状態の高齢者でも「無理に介護しなくてもいい」という風潮ができたら、現役世代への負担を減らせると思います。

介護は美談ではありません。そんな簡単なものじゃない。外野が無責任に美談にするから、介護している人が追い詰められています。

少子化で働き手が少ないのに介護に人材を割く余裕もありませんし、現役世代が被る無駄な疲弊、閉塞感を打開するために、「要介護になっても完璧にお世話してくれるロボットがあるから安心」という社会になることを願っています。

このロボットを世界に先駆けて実用化できたら、その開発段階での技術革新は相当なものと考えられます。その技術を応用した製品も開発して、輸出で外貨を獲得できたら、雇用改善と国の復興が狙えるのではないでしょうか。
雇用改善で団塊ジュニアの貧困問題を改善する仕組みを作れたら、国が元気になると思います。

コミュニティーも変わる必要があります。
家族がいない高齢者が増えると予測できるので、互助的な性質をもったコミュニティーが必要になります。自治体がテーマパーク的な個性を持って、趣味が似てる人たちのコミュニティーを作れば、ご近所さんとの繋がりが濃くなって良いかもしれません。

ご近所さんとの繋がりが濃くなった場合、現在の不寛容な風潮は厄介に感じますが、不寛容は閉塞感から来ているものだと思うので、少子高齢化対策を主軸に経済が潤って社会が明るくなれば、今より良くなっていると思います。

続き→研究者ギルドの構想

関連→吉藤健太朗(オリィ)さんのこと
*この構想はオリィさんの活動からヒントを得ました。

関連→落合陽一さんのこと