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8/10『アイアムマイヒーロー!』刊行

 こんにちは。皆様いかがお過ごしでしょうか。鯨井あめです。
 新刊刊行のお知らせと、徒然としたことを書いていきます。

『アイアムマイヒーロー!』

 8/10に2作目『アイアムマイヒーロー!』刊行となりました。お盆前後に全国の本屋さんに並ぶようです。
 人生のどん底にいる大学生が、赤の他人の身体でタイムスリップをして、かつての自分や友人と共に物騒な事件と対峙するお話です。以下、サイトから一部引用してきたあらすじです。

今までの自分をきれいさっぱり捨て去って生まれ変わることができたら、どんなに幸せだろうか――。
誰もが一度は思うこと、その願いへのひとつの答えがここにある。

自分に何の期待もできず、自堕落な生活を送る大学生の敷石和也(たかなり)。
ある日突然、全く知らない子どもの姿となって目覚める。目の前には、なんと小学生時代の自分が……!
大人びた優等生のクラスメイト・渡来凜、いつも一緒だった友達の飯塚正人と田島拓郎。
その中にあって小学生時代の自分を客観的に見つめる和也。
「偶然は都合よく解釈すると奇跡になる」――和也は自分の身に起こった「奇跡」とどう向き合っていくのか。


※当作品には、生物や動物に対する間接的な残酷描写があります。予めご了承ください。

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 とても素敵な表紙はあすぱらさん、美しい装丁は岡本歌織(next door design)さんに担当していただきました。
 『晴れ、時々くらげを呼ぶ』や短編の扉絵・表紙・装丁を拝見するたびに感じているのですが、文字だけの"小説"から"本"という芸術品を生み出していただけて本当に嬉しいです。
 また、はやみねかおるさん三部けいさんから帯コメントをいただきました。担当さんからおふたりの名前を聞いたときは大変驚きました。光栄です。ありがとうございます。
 三部けいさんの作品『水溜まりに浮かぶ島』があまりに面白すぎて、7/21に発売した4巻に帯コメントを寄せています。お勧めの漫画なので、こちらもチェックしていただけると嬉しいです。

 treeと小説現代にて刊行記念特集を組んでいただきました。内容は、日向坂46の宮田愛萌さんとの対談&『アイアムマイヒーロー!』冒頭試し読み&内田剛さんに書いていただいた書評です。こちらから読めます。


くらげが降り続けている

 『晴れ、時々くらげを呼ぶ』が刊行となってから1年が経ち、いまの心境を書き留めておくか、と思った次第です。

 この1年、たくさんの感想をいただきました。拙作が誰かの手元に渡ったことを知るたびに、言葉にできない感覚を味わっています。
 プロアマ関係なく、世界には小説が山ほどあります。私の小説に偶然巡り合っていただける確率は、キラキラ輝く砂丘でたまたま摘まんだ砂粒が私の小説だった、ぐらいの確率です。尋常ではない確率の低さです。
 書きたい小説を書いてきたこと、書き終わるとほとんど満足する身であること、「感想はいただけるだけで御の字」だったことから、いまだに「読みました!」のお言葉を戴くとびっくりします。嬉しいと同時に不思議な感じです。この不思議な心境はネットに投稿していたときからなので、今後も続くと思われます。
 私の実感はいまだ浮遊していますが、誰かのところに『晴れ、時々くらげを呼ぶ』が届くのは、届けようとしてくれる編集部、販売部の皆様や、配送業者様、書店員様、司書様をはじめとした関係者の皆様、そして読者の皆様がいるからです。私が声高に「小説を書きました」と叫んだところで、届く範囲はたかが知れています。遠くまで小説を届けてくださる方がいるから、いろいろなところでクラゲ乞いをしてもらえているのだと思います。
 本当にありがとうございます。

 暑い日が続きますが、熱中症にはならないよう、体調を崩さないよう、しっかり睡眠をとっておきたいものです。
 それでは、今回はこのへんで。

 わん!