見出し画像

11/21『小説現代12月号』発売

 お久しぶりです。前回の投稿からかなり経ってしまいました。
 ブログっぽい記事の投稿頻度が少ないのは、ネット投稿時から変わらないなぁ、とこの文章を書きながら思っています。鯨井です。
 今後もたぶん、こんな感じの投稿頻度です。


短編掲載のお知らせ

 11/21(土)発売の小説現代12月号に、短編を寄稿しました。
 題名は、『上映が始まる』。
 以下があらすじです。

 八月のある夜。ワンルームのフローリングに寝転がっていた主人公は、今日がペルセウス座流星群の極大日であることを知る。
 大学院入試の勉強も飽きてきたところだ。息抜きにちょうどいい。
 久々に望遠鏡を取り出した彼は、近所の河川敷へ向かうことにした。
 夜闇のなかで天体観測をしていると、誰かが河川敷にやってきた。どうやら女性のようだ。
 主人公に気づいた彼女は、暗闇のなかで言った。
「あなたも願い事を叶えに?」
「願い事?」
「言うじゃないですか。流れ星が流れている間に三回、連続で唱えることができたら、願いが叶うって」

 『ブラックコーヒーを好きになるまで』に引き続き、大学生が主人公です。前作は”斜に構えがちな破局寸前の主人公”でしたが、今作は”勉強に嫌気がさした天文好きの大学四年生”になりました。
 扉絵も引き続き、与さんに描いていただきました。女の子が流星群に包まれている美しいイラストです。とてもかっこいいので、ぜひ本誌でご確認いただければと思います。ほんと、かっこいいです。
 寒さの厳しくなる頃合いですが、真夏のじめっとした空気を感じていただければと思います。


『晴れ、時々くらげを呼ぶ』のこと

 noteではお知らせが遅れてしまいましたが、『晴れ、時々くらげを呼ぶ』がおかげさまで重版されました。3刷目です。たくさんの方に読んでいただけている証拠です。
 ありがたいことに、「ジャケ買いした!」とのお声も届いています。私もお気に入りの装丁なので嬉しいです。カバー下にもクラゲがいるので、よかったら確認してみてください。
 装丁を担当してくださった岡本歌織さんのインタビュー記事はこちらです。『晴れ、時々くらげを呼ぶ』の装丁ができるまで、が記されています。
 また、ちょっと前の話になりますが、”たちまち3刷記念”にくらげ推し水族館さまとコラボさせていただきました。詳しくはこちらから。もう紹介チラシは残っていないかもしれませんが、ぜひ、水に揺蕩うクラゲたちを訪ねてみてください。

 それでは、今回はこのあたりで。