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食べるの裏に潜む人


今回長野、岐阜、神奈川でライブをしてきた。
外に出ると誰かの作ったご飯を食べる機会が必然的に増える。ただ美味しいご飯を食べるのも幸せなんだけど、作ってくれた人が近くになるとよりそのご飯が好きになる。
その人がどんな話し方をして何が好きでどんな服装をしているのか。別になんだっていいんだけど、その人が見えるだけでぐんと目の前のご飯に血が通う。

長野の松本にあるアルプスごはんさんは作り手の金子さんだけじゃなくて料理される前のお野菜やお米を作っている人の顔まで見えてくる。
本当に涙が出るくらい大好きなご飯。今回は行けなかったからまた次の楽しみができた。

今回もたくさんの人に出会ってたくさんのご飯を食べた。こんにちは〜て挨拶をするだけの人もゆっくりお話しができた人もいろんなご飯の形があったけど、幸せご飯が溢れていた。

はんたいたまご
山山食堂
マザーさんごはん
そば種村
麻辣煮干し
茶虎飯店
かえでちゃんがライブに持ってきてくれたトマト
まめむらさんがご馳走してくれたアイスコーヒー


私も誰かにご飯を出す時は、機械みたいに作業じゃなくて私らしく振る舞いたいなと思う。

松本では山山食堂に行ったのだがそこで写真家の疋田千里さんに出会った。出会ったというより私が
"可愛いパンツ!どこのですか?"と話しかけて無理やり出会いにいったので後から写真家さんだと言うことは知った。
デイデイ洋裁店のパンツだそうで、私実は先日神戸のせと果さんの周年に行った時にこのデイデイ洋裁店に出会っている。その時デイデイ洋裁店をされてる方の旦那さんにアトリエに行きたいだなんて話までしていて、これはもう行くしかないな〜とつながりを嬉しく噛み締めながらお店を出た。

自分の力では手に入れられなかったこの
"軽いノリノリのイルカ"
もう読んだからとまさかの譲ってもらうことになり今回の旅のお供にした。この本だって本気を出せば(本屋さんの検索を私が間違えていなければ)買えたのだろうけど、その人が私に渡してくれたこの本が愛おしいのだ。
回文?と思っていたけれど想像以上に満島ひかりさんの回文がちゃんと文章としての回文でびっくりしている。こんなの一体どうやって思いつくんだろう。

↓私の限界回文↓
" 子供と家でえい! で、友どこ?"
こどもといえでえい!でともどこ?
あれ。ホラーみたいな意味わからない文章だしそもそも回文にすらなってないじゃないの。断念。

あとは、最近少し大きな火傷をして(もう何度目かしら)凹んでいたのだけど、不意にもののけ姫のアシタカの腕にある呪いみたいだと気づいたらとっても心が軽くなった。
こんなにひどくはないんだけど、私も山の生き物たちをいただいているし呪いがかかっても仕方ないかと。

ただ今日この火傷の傷を母親に見せたら、嘘泣きか本当に泣いてるのか分からないような変な泣き方してたから(あれは絶対泣いてない)、やっぱり火傷はもうしないように気をつけないとなと思った。

著作権とかあるのかな?と一応目を隠しておいた


岐阜に行った時に火傷には熊の油が効くと教えてもらって、熊牧場というところに行った。
堕落した熊たちが、いや、堕落させられた熊たちが寝そべって口を開けて、餌を待っていた。なんだか可笑しい場所だった。
そこからはずっと毎日熊の油を塗っているけど本当に治りが早いような気がする。
跡、残りませんように。


鎌倉の海は足だけ浸かったけど、はじめ波が迫ってくる様子が少し怖かった。瀬戸内の海に慣れすぎて波とはまだ仲良くないらしい。サーフィンは時々するんだけどそれとはまた違ったのかしら。それでも海はすごく心地よくてやっぱり我は海の子だと思いながら歌った。


そして私の海に帰ってきた。ただいま。

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