サザエさん症候群

「サザエさん症候群」という言葉がある。サザエさんにとってはとんだとばっちりでいたたまれない気持ちがあるが、就職してから実体験としてこの言葉の意味するところを感じれるようになってきた。

社会人になったという実感があるが、一歩引いて考えると非常に悲しい言葉だと思う。というのも、仕事は憂鬱なものと認識している社会人が極めて多いということを物語っているからだ。

人の一生に占める仕事の時間の割合は非常に大きい。それを憂鬱なものとしてとらえて生きていくというのはあまりに悲しいことのように思われる。少なくとも自分はそうはありたくないと思った。

自分は仕事が好きだと思う。負荷が高すぎて苦しくなるときはあるが、やりたい仕事を自らの意志で選択して今に至ることができている。

にもかかわらずなぜ自分も「サザエさん症候群」に見舞われることがあるのだろうか。

「サザエさん症候群」対策として、「ツァイガルニク効果」というものを利用する方法が紹介されていた。中途半端な状態の作業は終了した作業よりも意識に残りやすいという傾向があり、そのことを「ツァイガルニク効果」と呼ぶようだ。休みの前日にあえて仕事を中途半端にしておくことで休み明けに仕事に取り掛かりやすくすることが狙いのようだ。

この対策の本質は、中途半端に残しておくということよりも、次の仕事が明確な状態で休みに入れるかという点にあるように思った。

自身の経験を振り返ってみると、仕事に対してストレスを感じる場合は、次にすべきことが明確でない状態の場合が多いように思う。やるべき仕事や締め切りを複数抱えているときにもストレスを感じやすいが、これも結局のところ複数のタスクや締め切りに追われ、何から手を付けていいかわからない、すなわち次にすべきことが明確でないという状態になっているように思う。

自分としては休むときは仕事のことを忘れてしっかり休みたい。ゆえに中途半端に仕事を残して休みに入るということはあまりしたくない。だから、休みに入る前に次にすべきことを決めてから休みに入るという方が自分に合うように思った。

今日は寝る前に明日の朝、最初にやる仕事を決めてから練るようにしよう。


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