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日々暑くて嫌になっちゃいますよ。

秋田から東京・横浜に来て4年目になりますが、いまだに暑さに慣れない。

それでも陸上部の活動はある。熱気が籠もってほぼ40度くらいありそうな競技場内を、足を焼きながら、意識が朦朧とする直前まで、走る。

早く夏が終わって欲しいと常日頃思ってしまう。


だが、実際夏の暑さも過ぎて、日没も早くなってしまえばどうだろう。

一抹の寂しさに襲われ、急にこの暑さが懐かしく感じるようになったことはないか。


「早く夏が終わってほしい」

夏の暑さに嫌気が差しながらそう願うたび、今までの、暑さが過ぎてしまった時に感じる寂しさを思い出し、嫌になる。


ドメスティック・ヴァイオレンスってあるじゃないですか。DVってやつ。

散々甚振られて、この親になってしまったことを後悔しながら、抵抗する術もなく堪えているこども。

しかし、その後虐待した親は自分のやってしまった過ちに冷静になり、悔い、泣きながら「ごめんね……ごめんね……」と何度も謝りながらこどもを抱きしめるのだ。

あんなに酷い仕打ちをされたにも拘らず、こうも必死に懺悔されたこどもは結局許してしまう。

そして親はまた別の日になれば同じ過ちを繰り返しては、こどもに跪き泣きじゃくる。

しかしこどもはこれを許していまう弱さがあるから、過ちは繰り返されてしまうのだろう。


一方私はこどもではない。もう二十歳も過ぎているのだ。

たとえ暑さも過ぎ、涼しさが私に訴えてきても、許さない。

夏の暑さを許さない。


Amayori


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