短編小説『1億貰ったらなにする?』
おれはなんの変哲もない社会人。特に夢とかない。ただのうのうと生きてる。
けどふと思った。
1億貰ったらどうする?
まあ今まで宝くじとか買ったことないけど、ふと思った。みんなならどうするのかな。
貯金する人、使い切る人、投資する人、募金する人、仕事を辞める人、、、。
まあざっくり1億がもらえるなら使い道はこんな感じだと思う。多分。
みんなに聞いたこともないから知らないけど。自分が想像する範囲ではこのぐらいかなって思った。おれは仕事辞めるかな。
でも
こういう話をすると、こう言う人もいると思う。
『私からしたら、若さが買えるなら1億円でも安い。だから君たちはもう既に1億を持っているのと変わらない。』
みたいな。おれは50歳ぐらいのおっさんでイメージしてる。
いや現に1億は持ってねえし。詭弁紛いのインチキトーク。なんかマルチ系宗教系の胡散臭いやつが言ってそうな。出来るのであれば若さと引き換えにお金よこせやって人もいるだろって思う。
でもなんとなくわからなくもない。お金よりも大事なものってあるよな。。。
えーと、、、例えば、、、
(例1)
1億円が貰えます。そのかわり一生セブンイレブンのご飯しか食べられません。
いやいやいや迷うな〜〜。セブンだけって。寿司を食べようと思ってもサーモンのおにぎりしか代用できないし、ピザに至ってはブリトーが一番代えが効くマックスじゃん。
あと、もう永遠にファミチキとからあげ君食べられないのか〜。でも1億の代償って考えたら全然安いか。
まあ1億貰うか。
てかこうなる前にめっちゃうまいもん食べとこ。
次は、、、
(例2)
1億円が貰えます。そのかわりあなたの目を取ってください。
ストレートに痛そうなやつきたよこれ。てか2つ目これ?最後のほうのやつちゃうんかい。
一応カイジの世界なら耳と指は切断してたからギリセーフ?いやかといって目はやばいだろ。おれ痛いの無理だし?注射ですらビビるのに。
これはきつい。
今のうちにたくさん綺麗な景色を見ておこうって思えるな。
あとは、、、
(例3)
1億が貰えます。その代わり一生傘をさせません。
これは絶妙に悩むレベル。かっぱで凌げるから全然いいかもしんないけど結構不便よ?まあかといって1億円の代償としては安いな。目とかに比べたら全然マシじゃん。
全然これはおっけー。
傘って偉大だったんだな。あと、みんな他の人の傘をパクるのはやめような。
最後は、、、
(例4)
1億円が貰えます。その代わり永遠に好きな人に告白出来ません。
...。
いやいやダメだろこれは。夢とかないおれでもわかるわ。
自分の気持ちを伝えられない人生は1億どころか3億でも嫌だわ。
何を伝えたいかってコンビニでも傘の話でもましてやお金の話なんかじゃなくて
好きな人には自分の気持ちを伝えような。ってこと
...とりあえずあの子に電話してみようかな。
(終わり)
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