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モチベーションで仕事するということの危うさ

こんばんは、最近夜は涼しいですね。
過ごしやすいです。

今日の教訓:モチベーションで仕事すると言う危うさ

風俗業で働いているとよく聞くワードがモチベーションです。

モチベーション上げるためにエステ行ってきた〜

モチベ下がってるから仕事頑張れない
などなど良いように使われている存在「モチベーション」

今回はそんなモチベーションで仕事するのって危ういよな、と感じたので共有していきます。

風俗店で売り上げ(収入)を得るために

風俗というのは、
・お客さん
・女性
・お店
という三角関係で成り立っています。

女性はお店の従業員と勘違いされていますが、あくまで個人事業主です。

お客さんはお店にお金を払い、女性からサービスを受けます。
女性はお店からお金を受け取り、お客さんにサービスを行います。
お店はお客さんからお金を受け取り、女性にお金を払います。

この三角関係が絶妙なバランスで保たれているのが風俗店です。

この部分だけ切り取ると、「お店って中抜き業者じゃん」と感じると思います。
しかし風俗という業種では女性が直接看板を出すわけではなく、お店が看板を出して集客を行います。
また、お店が仲介をすることで女性とお客さんをマッチングを行います。

そのため、女性の売り上げ(稼ぎ)はお店に依存し、お客さんが受けるサービスの質はお店に担保されているのです。

そうして、一定のサービスレベルを保ったお店にお客さんが集まるようになり、「稼げるお店」として女性が集まるようになる、というのが繁盛店を作っていくセオリーでした。

ネット普及で風俗業界が激変

本題であるモチベーションで仕事をすることの危うさに繋がる背景として、このネット普及で風俗業界が激変した、と言うことが挙げられます。

激変とは書きましたが、この変化は水面化で起こっており、気づけていないキャストの方やお店の人間はたくさん存在します。

どのような変化が起こったのか簡単に説明しましょう。
スマートフォンが普及して、インターネットが身近になったことでお客さんはインターネットから情報を集めるようになりました。
その結果、「お店がサービスを担保していた」ということが薄れていき、お客さんが自分自身でお店や女の子を選ぶ、という時代に変化しました。

集客力の強い女性はより集客を強め、集客力のない女性はより集客が弱まるという時代になってしまったのです。

わかりやすく言うと、
稼げる女の子と稼げない女の子の二極化が加速した
ということです。

お客さんが自分自身で女の子を選ぶので、
「特に目当ての子はいないけど風俗遊びをしたい気分だからお店に女の子を任せて遊ぼう!」
というフリーのお客さんが激減してしまっています。

そんな中で自分自身で集客ができず、お店のフリーのお客さんを当てにしている女の子はどうなるか…
想像することは難しくないと思います。

この変化が起きる前の風俗店は
目の前のお客さんの接客を一生懸命頑張る!集客はお店がしてくれる!
これで十分稼ぐことができました。

ですが、今の時代は
・集客
・接客
この2つを頑張らなければ稼げません。

接客については風俗店で働く上で頑張るのは当たり前でしょ!と感じてくれている女性も多いと思いますが、
集客に関してはなんだそれ?という方も多いと思います。

モチベーションに左右されてはいけない集客

集客とは読んで字の如く、お客さんを集めるという行為です。

集客は元来お店のお仕事でしたが、今の時代は女性個人個人で行うものになってしまいました。

お店のスタッフができることは、集客をするではなく女性に集客を教えて実行してもらう、という教育者の側面が大きくなっています。

まずこの集客を行う上で絶対的に必要なのが
モチベーションに左右されてはいけない
ということです。

ここでようやく本題に帰ってきました。

集客というものは「今日行って今日集客できる」というものではありません。

今日のお客さんは昨日までの集客です。

今日稼げなかったのは昨日までの集客が不足しているからです。

逆に、今日稼げたということは昨日までの集客の頑張りです。

つまり、モチベーションに左右されてしまうと、
今日集客頑張った!
→お客さんが来ない
→モチベーションの低下
→集客を行わない
→翌日以降の収入の低下
→モチベーションの低下
→収入の低下
→退店
という流れが当たり前のように発生してしまいます。

コロナ以降閉店するお店が続出しているのはお店の人間がこういったことに気づいてアプローチしてこなかった結果だと思います。

例えば、「集客はお店が頑張るものだから君はとにかく出勤をしようね!」と女の子を甘やかすと、その女の子は集客ができず自分のお客さんをつかめません。
そうなるとお店の貴重なフリーのお客さんをその子にあてがうことになります。
自分で集客したお客さんでないのでお客さんの好みによっては満足してもらうことができず、お店のお客さんは減ってしまいます。
この繰り返しがお店内で発生してしまい、お店のお客さんはどんどん減っていきます。
お客さんが減るとお店の売り上げも減ります。
結果お店は閉店してしまいます。

モチベーションに左右される集客というのはこれだけの危険性を秘めています。

お店の人間ができることは、
モチベーションに左右されない集客を行える方法
を女の子に実行してもらうということです。

ストレートに言っても実行してもらえないのであれば、変化球を覚えましょう。
以前から風俗をやってきている女の子にとっては集客するという行為は身近なものではなく、理解してもらって実行していくことはとても時間がかかることです。
達成していくにはその子その子に合わせた提案を繰り返していくほかありません。

最後に

スタッフが「しょうがないよね」と言ってしまうとその繰り返しが女の子の収入を下げてしまい、結果この業界で頑張っている意味を無くします。

女の子のモチベーションを上げる施策
と言うと聞こえはいいですが、モチベーションで仕事をさせないようにする施策の方が彼女たちのためになります。
いいよいいよ、でお店が良くなる時代は終わりました。

ただ、モチベーションを上げる動きをする必要性は低いとは思いますが、モチベーションを下げるという行為はすべきでないと思います。

じっくりと時間をかけて、理解を深め、相手との関係性を築きつつ、その女性にとって良い風俗ライフになるようにしてあげる、という必要があります。


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