勝利に必要なもの

この世は競争社会だ

競争社会に身を投じ

勝ち続けた一握りの人たちは

巨万の富を得る

競争というのはつまり勝負だ

同じ地区にある飲食店が

生き残りをかけて

よその店としのぎを削る

同じような製品を扱う会社同士が

お互いに一歩でも前に出ようと

日々研究を重ねている

全て勝負の世界だ

勝たなければ明日が脅かされる

しかし勝負に勝つためには

必ず必要なものがある

その昔中国大陸にて書かれた

ある有名な兵法書がある

孫氏の兵法書

これだ

聞いたことがある人も多くいるだろう

13篇からなるその書物に

有名な一説がある

彼を知り己を知れば百戦殆うからず

敵の事をよく知り自分の事をよくわかっていれば

100回戦っても負けることはない

そのような意味を持つ言葉だ

戦う相手の事をよく調べ

自分の能力をよく理解し

適切な作戦を練れば勝つ可能性が

かなり高くなる

つまり勝負にとって

最も大事な事は

どれだけ情報を持っているか

ということになる

私は長い間特殊な仕事に携わっていた

探偵だ

多くの人は探偵というと

不倫、浮気調査だと思われるのではないだろうか

よその探偵社の事は知らないが

私が勤めていた所で一番多かった依頼は

間者依頼、つまりスパイだ

ある会社からウチに入社して

会社内部に潜り込んでいる

スパイを探し当ててくれという依頼も多い

世の中はどこにでもスパイがいる

漫画などで情報屋といったキャラクターが

出てきたりしないだろうか？

町の情報屋の大半は探偵が多い

潜入捜査が多いため結構な量の情報を持っている

情報は売れるのだ

情報が勝負の切り札になることが多いからだろう

自分が必ず勝ちたい勝負に出会った時

情報を集めることをお勧めする

事前に調べることが可能な案件ならば

いかなる手段を使おうか悩むこともできるが

突然出たとこ勝負になることがある

その場合は観察が大事だ

目からありとあらゆる情報を読み取るしかない

そして可能な限り質問をすることだ

自分が話し出すのはある程度

情報が集まった時だ

出来の悪い営業マンなどは

何も見ずに延々喋っている

そして疎ましいと思われたあげく

ミッションを失敗する

こういう人は負け続け

周りから見下されるようになる

しかし強制的にであっても

勝負の回数が多い人は

次第に勝負勘が備わってくる

普段勝負などとは縁遠い人たちとは

かなりの差がつく

経験もまたいつかは金の生る木になることだろう

最近はそもそも勝負などしないという人が多い

争いと勝負は違う

より良い人生を生きるために

勝負の経験を積んでほしい

ダイエットなども自分との勝負だ

他人と勝負する必要はない

勝負のやり方と勝ち方を学べばいい

興味があるなら

孫氏の兵法を読んでみてほしい

意外なひらめきが降りてきたとき

大勝負の大チャンスだ