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AJR - World's Smallest Violin 和訳

2023年2月21日追記

気付いたら80以上のfavがついてて驚きです。じっくり見返すと粗だらけの独りよがりな訳だなぁと言う感想しか抱けませんねこれ….
現在はSony Musicさんから(多分)プロの翻訳者さんによる和訳を付けた公式MVが出ておりますので、和訳歌詞をお求めの方はそちらを参照していただくのが良いと思います。

"World's Smallest Violin"というタイトルは、つまらない愚痴を含んだ身の上話に対する皮肉を意味するそうです。出来る範囲で和訳してみます。
訳に違和感、明らかな間違い等ありましたら、是非お教え下さい。

My grandpa fought in World War Two
おじいちゃんはWW2で戦った

He was such a noble dude
とても気高い男だったんだ

I can’t even finish school
僕は学校を卒業することも出来ない。

Missed my mom and left too soon
彼は母さんを残して戦地に散ったと言うのに
(理由は後述しますが主語をGrandpaでとってます。)

His dad was a fireman
ひいじいちゃんは消防士
(上同)

Who fought fires so violent
激しく炎と戦った。

I think I bored my therapist
セラピストは退屈しているだろう

While playing him my violin
僕の"ヴァイオリン"を聴いてる時

(Oh my god) that‘s so insane
なんてことだ

(Oh my god) that’s such a shame
恥ずかしいったらありゃしない

Next to them, my shit don’t feel so grand
僕の話なんてあの人達の前じゃ多少霞んでしまう

But I can’t help myself from feeling bad
そりゃそうだけど、それでも落ち込んでしまうんだ

I kinda feel like 2 things can be said
理由は2つあるんだと思う

The world’s smallest violin
聞くに堪えない僕の話を

Really needs an audience
聴いてくれる人が必要なんだ

So if I do not find somebody soon
聴いてくれる人が居ないんなら

I’ll blow up into smithereens
僕の心は粉々に吹き飛んで

And spew my tiny symphony
その後に残るのはショボいシンフォニーだろう

Just let me play my violin for you
とにかく聞いて欲しいんだ

My grandpa fought in World War Two
おじいちゃんはWW2で戦った

When he was such a noble dude
勇敢で素晴らしい心の持ち主だった頃に

Man I feel like such a fool
なあ、自分がとんだバカみたいに思えるよ。

I got so much left to prove
まだまだ言うべきことは残ってるんだ

All my friends have vaping friends
友達のまた友達に、ワルい奴が大勢いる。
(ここはたぶんジャンキー、というか、"大量のニコチンを含んだ電子タバコを愛飲している禄でもない若者"の事なんじゃないかなと。アメリカの若者事情はよく分からないので雰囲気でしかないですが。)

They’re so good at making friends
お仲間を作るのは大得意だ

I’m so scared of caving in
彼らと同類になるなんてのは怖すぎるよ

Is that entertaining yet?
でも、それもまた滑稽なのかな。

(Oh my god) that‘s so insane
なんてことだ

(Oh my god) that’s such a shame
恥ずかしいったらありゃしない

Next to them, my shit don’t feel so grand
僕の話なんてあの人達の前じゃ多少霞んでしまう

But I can’t help myself from feeling bad
そりゃそうだけど、それでも落ち込んでしまうんだ

I kinda feel like 2 things can be said
理由は2つあるんだと思う

The world’s smallest violin
聞くに堪えない僕の話を

Really needs an audience
聴いてくれる人が必要なんだ

So if I do not find somebody soon
聴いてくれる人が居ないんなら

I’ll blow up into smithereens
僕の心は粉々に吹き飛んで

And spew my tiny symphony
その後に残るのはショボいシンフォニーだろう

Just let me play my violin for you
良いからとにかく聞いて欲しいんだ

Somewhere in the universe
この世界のどこかに

Somewhere someone’s got it worse
もっとヤバい人だって居るに決まってる

Wish that made it easier
そう考えて気が楽になれば良いのに

Wish I didn’t feel the hurt
苦しむ事なんて無くなれば良いのに

The world’s smallest violin
聞くに堪えない身の上話には

Really needs an audience
聴いてくれる人が必要なんだ

I’ll blow up into smithereens
僕の心は粉々に吹き飛んで

And spew my tiny symphony
その後に残るのはショボいシンフォニーだろう

Just let me play my violin for you
良いからとにかく聞いて欲しいんだ

All up and down a city street
街を歩き回る

While tryna put my mind at ease
心を落ち着かせようとしてるんだ

Like finishing this melody
この曲を仕上げるみたいに

This feels like a necessity
そうする必要があると思ってる

So this could be the death of me
僕はここで終わりなのかもしれないし

Or maybe just a better me
意外と持ち直してマトモになれるかもしれない

Now come in with the timpanis
さあ、ティンパニを持ってきて

And take a shot of Hennessy
で、ヘネシーを一杯やろう

I know I’m not there mentally
心ここにあらずってのは分かってるけど

But you could be the remedy
君が居ればマシになる筈だ

So let me play my violin for you
じゃあ、僕の話に付き合ってね。

Missed my mom~. の話

 主語が何なのかちょっと良く分からない"Missed my mom~."についての話です。
これ、他の翻訳例(6/30現在)では自分を"I"として学校を中退した事を示してると取っている物が多いんですが、2つ程の理由をあげ、それを以てGrandpaとした説明とさせて頂きます。

・ママを想っていたのは誰か
 主語を"I"とした場合、彼はママが恋しくて学校を中退したという事になります。が、正直この解釈では納得がいかないんですよね。
 と言うのも、この歌でママについて言及するのはこの一回限り。親離れが出来ないという事を示したいならもう少し他の部分でも匂わせてくるんじゃないか?と思うんですよ。
 と考えた上で、お爺ちゃんは(歌詞上の主人公が居る時点で自明ですが)出征前、若しくは生還後に子供をこさえています。生還した後にと言う可能性も捨てきれませんが、ここを出征前にママが生まれ、その成長を見る事も出来ず早逝したと捉えると、状況が比較的スムーズに掴めるなと思いました。
これが理由の1つ目です。

・時制の話
 これは「うーん、主語Grandpaにしたけど説明しろって言われるとフワっとした理由しか出せないしなぁ…」と悩んでいた時に気付いた話なんですが、
"I can't even ~."は現在形、"Missed my mom ~."は過去形です。勿論canは一般に能力を示す為にも使われるので、教育課程を修了できな"かった"事は示せます。
 が、Missedに繋げるなら過去形で揃えた方が綺麗じゃないか?もっと言えば、"中退したんだ"と言う事を直接的に過去の事例として挙げた方が綺麗じゃないか?と思ったわけです。
 勿論"Left too soon"でその事例を挙げていると言う考え方もできますが、個人的に展開が急すぎると思うんです。感覚で言えば
「俺学校すらマトモに卒業できねえんだ」→「ママに会いたくて中退した事があってさ~」
 と言われて、能力(学校卒業出来ん)と事例(ママが恋しかった話)の接続が若干雑と言うか、時間(高校の時に~等)でも示してくれないと親切じゃないよなぁと言う思いが有りまして。

・以上を踏まえて
 正直この解釈にトンデモない自信があるわけではありません。と言うかleftと言う単語の捉え方次第でどっちにも転ぶとしか言いようがない気もします。
 なので最終手段。「どっちも」と言う解釈もアリなのではとここで保険を掛けましょう。お爺ちゃんは娘の事を想って散り、自分はママが恋しくて学校を中退。これだとお母さんを主軸に爺ちゃんと自分の行動が対照的だと言っている様に見えますよね。知らんけど。

おわりに

 AJRのメンバー、Adam, Ryan, Jackは皆コロンビア大と言うアメリカの名門校に通っていました(Adamに関しては学士持ち)。そう言った点を踏まえて、この曲が彼ら(の内の誰か)の自伝的な物だとすると、なんとも感慨深い曲だなと。
 "World's Smallest Violin"と言うのは、その音色のイメージである悲壮感を表現し、またそこに皮肉の意味を加えた語だそうです。
彼らは皆優秀とされるべき人間で、社会的に見ても成功している部類(所謂セレブ)な訳です。
そんな彼らが一体どの様な聞くに堪えない話をしようと言うのか。
大方、思春期頃に味わった身内含む周囲の人間からの影響の煩わしさと、その中で自分を確立していく不安辺りじゃないでしょうか。

あるサイトで「祖父、曾祖父の話を聞くのが嫌なんだろう」と言う解釈を目にしました。そうやって故人の栄光を持ち出して、自分と比較してくるのが耐えられないという話です。
上の解釈に当てはめると、これは親からのプレッシャーなりを表現している様に見えませんか。
また、ワルい知り合いに関しても。どれだけ良い学校に行こうと、その小さなコミュニティから少し外に出ればそう言った人間は意外と身近にいる物です。そう言った人間との関わり合いを(多くにとっては初めての体験である事も相まって)非常に強く意識するのもまた、若い頃の話です。

と、チラ裏的な、本文に載せるのは烏滸がましい様な解釈をここに書いておきます。(本文ではそこら辺余り意識しすぎない様に訳した…つもりです。)

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