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ニナが危ない

・夏になると皆さんが潜って採ってくる、ビールのおつまみにすると美味しいニナ(標準和名はオオコシダカガンガラ)、日ノ津では昨年は目についたのに今年は見当たりません。
・2018年も同じ状況でした。
・いずれの年も、前年の夏に海水の温度が30℃くらいになっていることから、水温がニナの生存できる限界を越して高くなり、浅いところのニナが死んでしまったためと思われます(夏の水温はhttps://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/data/db/kaikyo/jun/sst_HQ.html?areano=4 を参照)。
2018年の場合、2020年にはニナが目に付くようになりました。
・深いところや水温の低いところに棲んでいて生き残った個体が卵を産んで、次第に増えてきたものと思います。
・夏に高水温にならなければ数年で回復してくると思いますが、近ごろは夏に異常な高水温になることがしばしばあるので、昔のように毎年ニナが気軽に採れるようになるかどうか、微妙なところです。
・ニナの代わりにニナより一回り以上大きい貝が目に付くようになりました。
・これは「ギンタカハマ」というニナよりもっと南に棲んでいる貝で、食用になります(写真)。
・ニナより高水温に耐えられるため、だんだん増えてきているものと思われます。

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                                         「ギンタカハマ」側面


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                                                         底面

#ニナ #海士町

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