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東京ヤクルトスワローズ:2024ドラフト1位について歴代指名と現状から考える!

今回のnoteでは、東京ヤクルトスワローズの2024ドラフト1位指名について考えていきたいと思います。(※私はヤクルトファンです☂)

先日以下のような記事が掲載されました。

今秋のドラフト会議の方針に関しては「やはり上位において、いい投手をぜひ獲得してほしい」と明かした。

記事より引用

やはり現状のヤクルトの課題は投手力か。私自身も投手陣が課題であることは重々承知しています。しかし、村上宗隆選手の迫りくるメジャー移籍についても気になるところです。得点源となっているのが、村上選手に加え、サンタナ選手・オスナ選手と両外国人であることも気になります。

村上選手をはじめ、サンタナ選手・オスナ選手とチームの得点源となる3人が数年後にチームにいない可能性もあると見ていることから、やはり長打力のある野手陣も獲得したいところです。このあたりについて、自分なりの考えや、2024ドラフト1位指名予想について語っていければと思います。


📋統一ドラフト以降1位指名振り返り

2008:赤川克紀(宮崎商業高校)投手
2009:中澤雅人(トヨタ自動車)投手
2010:山田哲人(履正社高校)内野手
2011:川上竜平(光星学院高校)外野手
2012:石山泰稚(ヤマハ)投手
2013:杉浦稔大(國學院大學)投手
2014:竹下真吾(ヤマハ)投手
2015:原樹理(東洋大学)投手
2016:寺島成輝(履正社高校)投手
2017:村上宗隆(九州学院高校)捕手
2018:清水昇(國學院大學)投手
2019:奥川恭伸(星稜高校)投手
2020:木澤尚文(慶応義塾大学)投手
2021:山下輝(法政大学)投手
2022:吉村貢司郎(東芝)投手
2023:西舘昂汰(専修大学)投手

※太字は野手

*過去16年1位指名から見える傾向*

ヤクルトの1位指名の大半は"大学生・社会人投手"です。10/16の確率で大学生・社会人の投手を獲得しています。次いで多いのは、"高校生野手""高校生投手"のそれぞれ3回です。"大学生・社会人野手"に関しては、過去16年で1度も1位指名で獲得していないこととなります。

ここまで顕著に即戦力投手の獲得に乗り出している球団は他にあるのだろうか。ヤクルトのドラフト1位指名に関しては、非常に特徴的だと言えます。

そんな指名傾向から考えると、投手陣に苦しむ現状を考えても"大学生・社会人投手"を1位指名することが濃厚なのではないかと考えてしまいます。


📋2024チーム状況

※交流戦終了後(2024.6.21試合前)の成績で記載

続いて現状のチーム状況からドラフト1位指名すべき選手について考えていきたいと思います。まずは、遊撃手についてです。

*遊撃手*

シーズン開幕前の段階では、完成度の高い大学生遊撃手である"宗山塁選手(明治大学)"を1位指名すべきだと考えていました。

長岡選手は2022シーズン・2023シーズンとショートのスタメンを張り続け、活躍してきた選手ですが、球界を代表するような選手とまでは言い切れませんでした。打率も.241、.227と突出したものはなく、下位打線を任されることが多かったです。

そこで、宗山選手を獲得し、いい刺激になればいいなと思っていました。山田選手が1年間戦えなくなってきている状況、村上選手が近い将来MLB移籍してしまうことが濃厚な現状で、核となるような内野手を獲得してほしいと思っていました。

しかし、今季の長岡選手は、ここまで攻守ともに素晴らしい活躍を見せています。

打率.278 / 本塁打3本 / OPS.680

打低と言われる今季のNPBで、遊撃手でここまでの成績を残していることは評価していいことでしょう。"1位指名:宗山塁"という可能性は少し薄まったのかなと見ています。


*スラッガー*

個人的に最も気になるのは、得点力となる長打を放てる選手です。今年のヤクルトの中では、村上選手・サンタナ選手・オスナ選手が長打力のある選手と言えます。下記のセ・リーグ打撃成績を見ても、ヤクルト打線を支える3名は優秀であると言えます。

*交流戦終了後セ・リーグ打撃成績*
★打率★
1位 サンタナ(ヤクルト).3🌟
2位 小園海斗(カープ).2923
3位 細川成也(中日).2921

★本塁打★
1位 村上宗隆(ヤクルト)14🌟
2位 岡本和真(巨人)12
3位 サンタナ(ヤクルト)10🌟

★打点★
1位 オスナ(ヤクルト)37🌟
2位 サンタナ(ヤクルト)36🌟
2位 岡本和真(中日)36

★OPS★
1位 サンタナ(ヤクルト).908🌟
2位 村上宗隆(ヤクルト).849🌟
3位 細川成也(中日).834

以上の成績を見ても、ヤクルトは中軸を任せられるような即戦力野手を指名する必要はないと考えるのが妥当だと思われます。しかし、村上選手は近い将来MLB移籍が濃厚であること、サンタナ選手・オスナ選手は現状の成績からしてもMLB復帰を含め、ヤクルトに数年後も居てくれる保証はありません。

彼ら3名が数年後に1人もいないかもしれないという状況を考えると、やはりスラッガータイプの選手も獲得しておきたいと考えられます。

近年のドラフト指名におけるスラッガータイプでは、以下のような選手が挙げられます。

★2023★
育②高野颯太

★2022★
③沢井廉
⑤北村恵吾

以上のような選手を指名していますが、まだ1軍での実績も乏しく、今後どのような成績を残していけるか未知数であると言えます。大学生野手豊作と呼ばれる今年は、1位指名で大学生野手を獲得してもいいのではないかと考えています。

★追記★

オスナ選手・サンタナ選手が複数年契約という記事が本noteを書いている途中に報道されました!


*先発投手*

投手陣に関しては、やはりかなり苦しい状況です。即戦力投手がいれば何人でも獲得したいといった状況でしょう。現在の主な先発投手の成績を以下にまとめさせていただきました(※先発として3登板以上している投手)。

・サイスニード
11先発/60.2回/1勝3敗/防御率4.15

・ヤフーレ
11先発/67.1回/4勝5敗/防御率3.07

・吉村貢司郎
10先発/61回/4勝4敗/防御率2.95

・高橋奎二
8先発/42.1回/2勝3敗/防御率4.46

・小澤怜史
7先発/43.2回/0勝6敗/防御率2.89

・小川泰弘
6先発/35回/2勝2敗/防御率4.11

・石川雅規
4先発/18回/1勝1敗/防御率2.00

・松本健吾
3先発/14.1回/1勝1敗/防御率4.40

外国人投手に加え、ドラフト1位で獲得した投手以外が多く先発として登板していると分かります(※吉村貢司郎:2022ドラフト1位、石川雅規:2001自由獲得枠)。ドラフト1位で獲得した投手が軒並み先発として活躍できていない状況が、現在苦しんでいる投手陣を表しているように思えます。

2015:原樹理(東洋大学)、2019:奥川恭伸(星稜高校)、2021:山下輝(法政大学)あたりがしっかりと先発ローテーションとして活躍してほしいところです。2023:西舘昂汰(専修大学)も来年にはしっかりと1軍で活躍できるだけの土台作りに取り組んでもらいたいところです。


📋2024ドラフト1位指名【願望】

①西川史礁(青山学院大学)外野手

ヤクルト・橿渕スカウトグループデスクは「今は外野だが、二塁や三塁も守れると思う。(ドラフト会議で)上位、1位になるでしょう」と評価した。

サンスポ

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