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業務過多の必然的な先延ばし問題の現実的な解決策とは

お仕事に関する先延ばし問題のご相談で、クライエントさんは自らの怠惰な思考による先延ばし癖が業務の遅延につながっていると思っていたけど、実は単純に業務過多だったということは珍しくありません。
意図して先延ばしにしたわけではないけど、仕事が多すぎて溢れてしまい、必然的に先延ばしになってしまっていたということですね。
最優先にすべき業務を複数抱えている状況が続いてしまうような感じでしょうね。
こんな逼迫した状況だと、ほんの少しの息抜き時間を「サボり」と捉えてしまいがちになって、そのほんの少しの息抜き時間で自分が休まずに仕事をしていたら結果は違っていたと自分を責めてしまったりします。
それを怠惰な先延ばしと考えてしまうのだと思います。
高いパフォーマンスを発揮するために、休憩は大切ですよ。
休憩無しでは、高いパフォーマンスを維持することはできないです。

業務過多に陥っていることがわかったら、まずは業務過多の原因を探してみましょうね。
あ、ちなみに、ここでは怠惰による先延ばしの結果陥ってしまった業務過多については除外して話を進めますね。

〇仕事をスムーズに進めることができずに業務が溜まっていってしまった
〇振られた業務にNOと言えないために多くの業務を抱えすぎてしまった

上記のように、業務過多に陥った原因がわかれば問題解決策を考えることができます。
ここで大事なのは現実的な問題解決策を導き出すことです。
非現実的な問題解決策を導き出しても上手くいきません。

例えば、仕事をスムーズに進めることができずに業務が溜まっていってしまった人の現実的な問題解決策は、まわりの人に「SOSを出すこと」だったりするのかもしれません。
振られた業務にNOと言えないために多くの業務を抱えすぎてしまった人の現実的な問題解決策は、相手に「NOと言うこと」だったりするのかもしれません。

導き出した問題解決策を自分がやりたいかやりたくないかを抜きにして考えれば、こんなふうに現実的な問題解決策は意外とすんなり導き出せることもあります。
でもその問題解決策を自分がやりたいかやりたくないかを含めて考えると、現実的な問題解決策を現実的に自分が実行できるとは思えないこともあると思います。
例えば、自分がSOSを出したり、NOと言うことは決してできない立場であると感じたり、そんなことをすると会社からの評価が下がってしまうと感じたりなど、いろいろと事情があると思います。
このあたりのことが、業務過多による必然的な先延ばし問題の解決を実現させるための肝となるはずです。

この肝について検討する際に、ひとつ確かに言えることがあります。
それは、「事情はどうあれ、非現実的なことは現実的にはできない」ということ。
SOSを出すことやNOと言うことをせずに問題解決しようと思っても、それを実践し続ける限り慢性的な業務過多は解消されないかもしれませんね。
現実は厳しいです。
現実世界では非現実的なことはできないのですから。

非現実的なことをやろうとすると、人はもれなく苦しみます。
まわりの人たちに迷惑をかけることもあります。
でもその非現実的な行為は向上心の表れだったりもするんですよね。
それを自滅的ではない、健康的な向上心にできれば良いですよね。

向上心を持って仕事をすることは本当に素晴らしいことです。
その向上心を成果につなげるために、「現実を受け入れる力」が持てるようになると良いと思います。
そうすれば、今までよりも確実な仕事ができるようになるのかもしれません。
それによって、今までよりも信頼される機会が増えるのかもしれません。

自分がそれをやりたいかやりたくないかは抜きにして、SOSを出したり、NOと言うことが現実的な業務過多による先延ばし問題の解決策と思えるなら、それを問題解決策のひとつとして持っておくと良いと思います。

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