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【司法試験予備試験】はじめての論文書き方講座 民法

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本講座は、司法試験予備試験の合格に向けて法律の勉強を始めたばかりの方を対象に、市販の問題集を利用し、論文答案の書き方を基礎から習得していただくことを目的としています。 初学者の… もっと読む
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【司法試験予備試験】はじめての論文書き方講座 民法【講座の概要と受講案内】

はじめに「はじめての論文書き方講座」は、司法試験予備試験の論文式対策を始めたばかりの方、またはこれから始める方を対象に、論文答案の書き方を基礎から習得していただくことを目的とする講座です。 初学者の方は、論文は難しいという印象が強く、ある程度勉強が進んでから手を付けようと考えることが多いと思います。しかし、論文の書き方自体は基礎的な知識と関係なく身に付けられるものであり、早く習得すればするほど、その後の勉強が「書く」ためのインプットとなり、吸収効率が大きく変わってきます。

【司法試験予備試験】はじめての論文書き方講座 民法【第1回】

はじめに本記事は、「はじめての論文書き方講座 民法」の第1回講義記事です。 受講を希望される方は、事前に以下の講座概要と受講方法をご覧の上、お申込みください。 解説編論文式の問題に対するアプローチの基本は、条文です。ほぼすべての科目において、条文から検討をスタートし、その要件該当性を判断した上で結論を導くという流れが答案の骨格となります。

【司法試験予備試験】はじめての論文書き方講座 民法【第2回】

はじめに本記事は、「はじめての論文書き方講座 民法」の第2回講義記事です。 受講を希望される方は、事前に以下の講座概要と受講方法をご覧の上、お申込みください。 解説編前回は、条文の要件を順に検討する流れを学びました。もっとも、条文の要件は常に明確であるとは限らず、一定の場合に「解釈」が必要になります。解釈とは、条文の趣旨などに照らして、その要件該当性を判断するための明確な基準を設定することをいいますが、この基準の設定を「規範の定立」と呼びます。 いつ解釈が必要になるのか、と

【司法試験予備試験】はじめての論文書き方講座 民法【第3回】

はじめに本記事は、「はじめての論文書き方講座 民法」の第3回講義記事です。 受講を希望される方は、事前に以下の講座概要と受講方法をご覧の上、お申込みください。 解説編前回までで学んだ通り、当事者の要望を実現するために条文を選択し、必要に応じて要件解釈を行ったあとは、条文の要件や定立した規範に事例中の事実を当てはめる必要があります。 今回は、この当てはめの具体的な方法を学んでいきます。 当てはめは、①事実の引用と②事実の評価の2ステップで行います。 事実の引用とは、文字通り

【司法試験予備試験】はじめての論文書き方講座 民法【第4回】

はじめに本記事は、「はじめての論文書き方講座 民法」の第4回講義記事です。 受講を希望される方は、事前に以下の講座概要と受講方法をご覧の上、お申込みください。 解説編事案を解決するために適切な条文を選ぼうと思った際、事案における事情ではどの条文の要件も満たさず、一見当事者の請求が認められないと結論付けるしかなさそうなことがあります。 しかし、そのような場合であっても、ある条文が想定する状況と実際の状況が類似しており、当該条文が規定された趣旨を踏まえると、まさにその条文が適用

【司法試験予備試験】はじめての論文書き方講座 民法【第5回】

はじめに本記事は、「はじめての論文書き方講座 民法」の第5回講義記事です。 受講を希望される方は、事前に以下の講座概要と受講方法をご覧の上、お申込みください。 解説編第2回の解説編で述べた通り、条文の文言は場合によって解釈が必要となります。解釈とは、条文が規定された趣旨をベースに該当性判断基準としての規範を定立することをいいますが、この一連の流れを試験本番でゼロから書こうと思うと、通常は多くの時間を要し、現実的ではありません。 そこで、良く使う解釈の流れは、あらかじめその内

【司法試験予備試験】はじめての論文書き方講座 民法【第6回】

はじめに本記事は、「はじめての論文書き方講座 民法」の第6回講義記事です。 受講を希望される方は、事前に以下の講座概要と受講方法をご覧の上、お申込みください。 解説編問題文が長くなり、登場人物や法律行為の数が多くなってくると、一読しただけでは、全体像を把握できないことが出てきます。とはいえ、試験時間は限られていますから、何度もすべてを読み返すというのは現実的ではありません。 そこで、読み返す回数、そして読み返しにかかる時間を減らすために、情報を整理する方法として以下のような

【司法試験予備試験】はじめての論文書き方講座 民法【第7回】

はじめに本記事は、「はじめての論文書き方講座 民法」の第7回講義記事です。 受講を希望される方は、事前に以下の講座概要と受講方法をご覧の上、お申込みください。 解説編予備試験の問題のようなある程度問題文が長いものを解く際は、いきなり答案を書き始めるのではなく、事前に何を書くかメモをしておくことが多いと思います。 この答案を書くためのメモのことを、「答案構成」と呼ぶことがあります。答案構成をどの程度詳しく書くかは人それぞれですが、ここでは目的から逆算した場合の一例をご紹介しま

【司法試験予備試験】はじめての論文書き方講座 民法【第8回】

はじめに本記事は、「はじめての論文書き方講座 民法」の第8回講義記事です。 受講を希望される方は、事前に以下の講座概要と受講方法をご覧の上、お申込みください。 解説編前回は、問題文を読んで答案構成をする方法を学びました。答案構成ができれば、あとはその構成に従い、マーキングした重要な事実を用いて、丁寧に当てはめを行い、自然な日本語で文章化すれば最終的な答案が完成します。 この記事では、最後の仕上げとして、文章化の部分に注目します。