風に乗って:私の多彩な旅

生まれた瞬間、社会は私に「男性」という名札をくれました。けれど、心の奥深くでは、自分がそれとは違うことを、ずっと感じていました。少し不揃いながらも、私の中の女性性は、静かに、しかし確かに息づいていたのです。それは、ゆっくりと時間をかけて正しい場所を見つけるパズルピースのようなものでした。

男性の世界で生きる日々は、まるで一つの冒険。苦しみと楽しみが織り交ぜられた、奇妙ながらも魅力的な時間でした。振り返ると、その全てが今の私を形作る貴重な経験だと気づきます。

今、私は女性として生きています。しかし、ステレオタイプな女性像には囚われず、姉のように、真の魅力は見た目ではなく心にあると信じています。心意気で魅力的な女性でありたい、そんな思いを持っています。

外国語大学の国際交流会館でチューターとしての仕事をしながら、大好きな研究や教えることに情熱を注ぐ毎日は、まさに刺激的。年齢を重ねることで体力には限界を感じつつも、精神的にはとても豊かです。

20代の頃は精神的にも一番苦労した時期。楽観的な性格だけれど、未来が見えず不安だった時もありました。今の私が、あの頃の私に話せたらどんなに良いだろう。でも、その苦労があったからこそ、今の喜びがあるのですね。だから、過去の自分をそっとしておくことにしましょう。(笑)

人生は予想もしない方向に進むことがありますが、その全てが私たちを成長させ、豊かにしてくれます。過去の苦労があったからこそ、今の幸せがより深く感じられるのです。今、私は自分の居場所とこれまでの旅路を心から愛しています。それは、多様性を受け入れ、自分自身を受け入れることで、生きる喜びを見つけ出す物語なのです。

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