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成果と書評 第22回「束の間の一花」

こんにちは!

少し前に無印良品の店内BGMがサブスク解禁したので、最近家で一人作業する時は流して作業していたんですが、おしゃれなBGMにテンションが上がるものなんか落ち着かない。どうもソワソワしちゃう。

と、いうわけでその原因をずっと考えていたんですが、今週やっとその正体に気づきました。私が欲していたものは無印BGMのようなシャレオツ北欧ミュージックが奏でる”落ち着き”ではなく、米津玄師らがぶちかましてくる”狂い”であるということに………。

大人しく米津、YOASOBI、ヨルシカ、ずと真夜らが潜む”狂い”の森へ帰りました。

そう、創作に必要なのは正気を失うこと…私には”狂い”が必要なのです。

無印BGMから”狂い”を得るにはまだ修行が足りないと感じさせられた今週です(なんの話?)

冒頭から”狂い”の話をするんじゃないよ(しかも長い)

今週のお知らせです!

BASEのサマーセールは31日(火)までです!

31日まで限定でお安くなっているアイテムもありますので、気になる方はお早めにどうぞ!

そして以前紹介したブローチ達の販売が開始しております!

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↑この子達のことです

BASEとminneにて販売しておりますので是非チェックしてみてください〜!

そしてなんとBASEでは9/1(水)限定で使えるクーポンが配布されます…!

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アプリとwebどちらでもお使いいただけるお得なクーポンです!

全てのアイテムにお使いいただけますので、新作が気になっている方にもオススメです!

実質サマーセールが1日延長したようなもの…!

どうぞこの機会にご利用ください!12時間限定ですのでご利用の際はご注意を!

今週の作品です!

先週に引き続きサマーセールの中からおすすめのアイテムを

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サンゴのイヤーアクセサリーです。

3色展開で個人的にもかなりお気に入りのシリーズ

同じシリーズのブローチもご用意しておりますので、セットでお使いいただくこともできます。

実はこのサンゴシリーズは31日までの限定価格なので、気になっている方はお早めに!

サンゴの中にはワイヤーが入っているので、枝部分を好きに曲げて自分だけのサンゴ(?)を作ることも可能です!

意外と曲げてみるとしっくりくるバランスを見つけるのも結構大変だったりするので、是非チャレンジしてみて欲しいです!


今週のオススメ漫画は「束の間の一花」です。

こんなにも美しくて儚くて切ない恋物語があっただろうか

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先生は、私の生きる希望でした―。
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千田原一花は、高校2年の春に医師から余命2年の宣告を受けていた。
それから3年、大学2年になった一花はいつ終わりを迎えるかわからない日々を過ごしている。

そんなある日、彼女は偶然、大学を辞めた元哲学講師・萬木昭文と再会する。
想いを寄せていた萬木先生に出会えたことで一花の気持ちは、ふたたび燃え上がるが――。

はかない生を歩む一花と、静かに消えていこうとする男の、束の間の恋の物語。(pixivコミックより)

少女漫画紹介月間第4弾です!

といってもこの作品は前回までに紹介した3作品とは系色が違うというか、まあ分かりやすく言えばいつも私が紹介しているような作品です。

でも夏の終わりに紹介したいな〜と思ったのと、なんだかんだ本質は恋愛漫画なので少女漫画のくくりで間違いはないだろう!(私基準)と思いまして少女漫画紹介月間の締めくくりとさせて頂きました。

締めくくりっぽいタイトルで選ぶなら月間少女野崎くんとかぴったりですけどね(もはや少女漫画ではない)(連載10周年おめでとうございます)

話がそれましたが、このお話は読んでいただければわかるんですけど(全ての説明を放棄した一文)もうとんでもねえ作品です。

何がとんでもねえかって、どう考えても、何度読んでも、題材が重すぎる。主人公とその相手の境遇があまりにもあまりにも辛すぎるし重すぎるし、これを描こうという作者も凄いし、普通だったらこんなとんでもなく重い題材の話、読む方も結構覚悟がいるもの。

なんですが、読み始めると驚くほどスッと読み進められてしまう。

怖いくらいに。

そして読んでいるうちに、主人公”一花”の恋物語に一喜一憂しながら読んでいる自分がいる。一花の余命が短いをいうことを忘れさせてしまうくらいに。

そして、読者がその事実を忘れかけた頃に静かに突きつけられる一花の余命の現実。

そのストーリーの進み方がえげつないほどに自然でなめらかでゆっくりと心を蝕んでいくような感覚に陥ります。

心情描写や演出も凄いんですが、とにかく引き込まれるのは光の当たり方。

窓から差し込む光や、朝日、夕暮れ、月に照らされた背景や街灯の描き方が二人の余命を表しているようで、本当に息を飲んでしまう。

何よりも凄いのが、この作品”余命”をテーマにしておきながら”死”の直接的な描写が最後まで一切出てきません。

語られないのに多くを読み取ることが出来る作品の力。

あまりにも残酷な運命に引っ張られがちだけど、読んでみるとそこにあるのは純粋で美しい恋物語。

すごく甘酸っぱい展開だけど、目をそらさずにスッと心に入ってくるのは作品の"読ませる力"が強すぎるからこそ。ある意味ノンストレスで読める少女漫画です。

強烈すぎるストーリーから生み出される読後感は以前紹介したマイ・ブロークン・マリコに近いものを思い起こさせます。

作中の背景が夏!というわけではないんですが、個人的にはなんとなく夏の終わりに読んで欲しい読後感なので、ちょっと気になってるなという方は是非読んでみて欲しいです。

ワンチャンpixivコミックで全話読めるかもしれない。

最終巻も確か今週出たばかりだったと思うので、単行本派の人も是非。


<今週の追記>

今週マンガ大賞2021の結果ニコ生で見てたんですけど、web部門もコミックス部門も納得の作品でした。(というかもうすでにきてるが!?!?!?というものが多かったが)

推しの子は以前ご紹介してるので、参考程度にこちらをどうぞ(といってもマガジンはじめたてであまりにも拙い文章なのでなんか申し訳ない気持ち)

web部門1位の「怪獣8号」もバチくそ面白いので近いうちに紹介したいと思います。私の推しは市川レノです。

文字通りこれは次にくるぞ…!世間が追いついてないだけ!!!と思っているのは「ハイパーインフレーション」です。ギャグ要素強めですが、全体的にセンスが高くて面白いです。

次にくるマンガ大賞ってノミネート条件が結構厳しくて5巻以内、コミックス部門は1年以内に連載開始…などかなり限られちゃうのでこの作品ランクインしてるの!?という意外なものが多いイメージ。週刊誌だとポンポン巻数出ちゃいますしね。

でもその分、かなり早い段階で知ることが出来るのも魅力の一つ。

Web部門第2位のダンダダンなんかは今月1巻が出たばかりなので、今から読んでも十分追いつけます。

ちなみに去年の1位なんだったけかな〜と思って調べたらアンデラと僕ヤバでした。もっと遡って1回目の受賞作から見返して見たんですけど、結構懐かしいものが多いな〜と思うと同時に「いや、過去の受賞作もほぼ全部読んでんな…」と自分に引きました。漫画読みすぎじゃない?

あと過去受賞作も見てて、やっぱり集英社強いな!?という印象だったので他の出版社からもどんどんいい作品見つけていきたい。私は漫画界のトレジャーハンターか???(漫画界のトレジャーハンター?????)

来月は特になんの強化月間でもないので普通に紹介していきます。

毎月1本は読切を紹介してるんですけど、今月は紹介できなかったので来月はとっておきの作品を紹介したいです(自分でハードルを上げるな)

それでは来週もどうぞよろしくお願いします!



クロッシェクリエイターです。文章が上手くなりたくてはじめてみましたが、熱量だけが前面に出てしまうので一向に進歩しません。勢いだけで生きているフシがあるので冷静になりたいです。