進学校の野球部が強くなるために明日からできそうなことをまとめてみた

このnoteは、東大野球部に学生スタッフ兼アナリストとして所属する私、齋藤周(Twitter→@Amapenpen)が、日々の練習内容や気づいたことをメモしておくためのものです。

今回は具体的な話を書きます

前回の記事では、全国の進学校の野球部が強くなるためにできそうなことをまとめて書きました。

前回は少し抽象的なことを書きましたが、今回は進学校の野球部が強くなるために明日からできる具体的な内容を書いてみようと思います。

勉強と野球の両立を目指す高校生のヒントになれば幸いです!

グラウンドでは練習効率にこだわる

まず1つ目が、「練習効率にこだわる」ということです。

おそらくどこの高校でも、キャッチボールはみんなで同時にやっていると思います。1組ずつキャッチボールをして、ほかはみんなそれを見て待っている、なんてことはないでしょう。

しかし守備練習となると、内野手が10人以上いるのに対しノッカーが1人、なんてことも普通にあるのではないでしょうか。

ノッカー1人に対して選手5人のチームと選手10人のチームでは、当然ながら練習効率が2倍になります。練習時間は同じなのに、前者からみたら後者は半分しか練習していないわけです。

これって冷静に考えるとめちゃくちゃ時間がもったいないし、逆にこういうところをきちんと詰めていけば、限られた練習時間でも十分強くなれると思います。

周りのプレーを見ることでうまくなるんだ、という考えもあるとは思いますが、うまい人のプレーを見て勉強するのであれば、家でプロ野球選手の動画をYouTubeで見たほうが良いでしょう。多くの進学校は練習時間の制約が厳しいでしょうから、あくまでグラウンドでの練習時間はグラウンドでしかできないことに集中すべきなのですね。

個人的な感覚としては、ノッカー1人に対し選手3〜5人くらいがちょうど良いのではないかと思っています。東大ではこのくらいの比率になるようにグループ分けしながら練習しています。

ノッカーが足りなければ選手で交代しながらやると良いでしょう。運動が得意な女子マネージャーさんがいるなら、ノックが打てるように練習してみるのもありだと思います!

映像で客観的にプレーを見返す習慣を作る

次にできるのが、「ビデオをとって自分のプレーを客観的に見返す習慣を作る」ことです。

現代では市販のスマホに高性能なカメラがついていますから、誰でも簡単に自分のプレー動画を見ることができます。

客観的に自分のフォームを見直したりプロと見比べたりする習慣をつけることで、自分の課題が明確になり、圧倒的に練習の質が向上すると思います。

撮影する人がいない場合は、スマホ用の三脚を使うと良いでしょう。東大ではバッティング練習中に三脚がたくさん置いてあります。

また、動画はできれば自分のスマホで撮ると良いでしょう。共有する手間もなくなるし、ラインなどで共有すると動画の画質や滑らかさが失われるので、特に打撃フォームなどをチェックする際には高品質な動画のほうが便利だと思います。

これから夏の大会もありますが、調子のいい時のフォームを映像として残しておくことで、試合数の少ない高校野球において結果を出せる確率もあがるのではないでしょうか!

キャッチボールにこだわる

3つ目が、「キャッチボールにこだわる」ということです。

当たり前のように聞こえるかもしれませんが、例えば意味のない声を出しながらキャッチボールをしているチームは多いのではないでしょうか。

キャッチボールは野球の技術向上のために行うものですから、投球フォーム、球の回転や軌道、捕球体勢、グラブの捕球位置、握り替えなど、意識すべきポイントは山ほどあります。

僕自身も高校まではキャッチボールで声を出せ、と言われてきましたが、大学に入って余計な声を出す習慣がなくなったことで、自分の技術に対してより深く向き合えるようになりました。

もちろん全ての声に意味がないというわけではなくて、例えばクイックスローの時には試合のようにボールを呼んだ方がいいと思うし、相手の球質が良いのか悪いのかみたいなフィードバックはどんどんすべきだと思っています。

野球においてエラーのほとんどはキャッチボールができていないことによるミスですし、学生スタッフとしてキャッチボールを毎日見ていると、キャッチボールのレベルと守備のレベルはほとんど同じだな、と痛感しています。

練習時間も限られているわけですし、とにかくキャッチボールの1球1球にこだわる、ということをやってみてほしいです!東大もここをとにかく頑張りたいなと思っています!

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