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東大野球部で感じた進学校の野球部が強くなるためのヒント

このnoteは、東大野球部に学生スタッフ兼アナリストとして所属する私、齋藤周(Twitter→@Amapenpen)が、日々の練習内容や気づいたことをメモしておくためのものです。

コンフォートゾーン

この間の土曜日と日曜日には、それぞれ神奈川工科大学、横浜国立大学とオープン戦がありました。神奈川工科大との試合は5-9、横浜国立大との試合は5-3という結果でした。

ここから秋に向けてのオープン戦では、個人的に勝ちに拘りたいと思っています。

というのも、人間には「コンフォートゾーン」と呼ばれる心理的に安心できるゾーンがあると言われており、それを上げていくことでいわゆる「勝ちグセ」のついた状態になるからです。

このあたりについての詳細な説明は省きますが、認知科学者である苫米地英人さんの本や、彼の師匠であるルー・タイスさんの本に詳しく書かれています。近頃よく聞くコーチングに通ずる部分もあり、個人的にオススメの本です。

実際に春のリーグ戦で最後に勝てたのも、シーズン序盤から接戦の試合が多かったために僅差の展開に慣れていたことが要因の1つだと思っています。リードして終盤を迎えても、ベンチメンバー含めみんなが普段通りに動けていました。

春はシーズン終盤にやっとこういうチーム状況を作れましたが、秋は開幕戦から「勝ちグセ」をつけた状態で臨みたいと思っています。そのために、具体的な試合内容だけでなく全体としての勝敗にもこだわりながら、残り少ないオープン戦を戦って参ります!

今後の東大野球部が強くあるために

だいぶ前置きが長くなってしまいました。

いよいよ高校野球も夏の選手権大会が迫ってきましたが、今後東大野球部がより強くなっていくためには、やはり入部してくる選手の能力を上げることも重要だと思っています。

そのためには、東大を目指すような進学校の野球部がもっと強くなったり、逆に甲子園にいくような高校の野球部員が東大野球部を目指すようになる必要があります。

そこで今回は、東大を目指すような進学校の野球部が強くなるためのヒントとして、勝つために高校時代に取り組んでおけばよかったなと思うことをまとめてみようと思います。

夏までの僅かな時間でどうこうできるものではありませんが、多くの高校球児、そして未来の東大野球部員に届けば幸いです。

もっと情報収集をしておけばよかった

まず1番に感じるのが、「野球に関する情報収集をもっと積極的に行えばよかった」ということです。

高校時代には野球の本を読んだり、インターネットで練習方法を調べたり、というくらいのことはしていましたが、SNSなどを活用した継続的な情報収集は行っていませんでした。

現代ではTwitterやYouTube、Instagram、オンラインサロンなどあらゆるところから野球上達のためのヒントを集めることができます。実際に東大野球部でも、ほとんどの部員がこうしたツールを利用して日々情報収集を行なっています。

もちろんチームの監督やコーチからアドバイスをもらったり、チーム内で上手な選手に聞いてみたりすることも重要ですが、SNSやYouTubeでは元プロ野球選手なども情報発信を行なっているわけです。

特に公立高校の場合は、必ずしも野球を上手に教えられる人がいるわけではないですから、こうした幅広い情報収集をするかどうかで大きく変わってくるのではないか、と思います!

勝つための方法をもっと真剣に考えるべきだった

次に思うのが、「勝つための方法をもっと真剣に考えるべきだった」ということです。

自分の高校時代の練習内容は、守備はとりあえずノックをやって、打撃はグラウンドが全部使える日はフリーバッティング、そうでない日はネットに向かってティーバッティング、くらいの解像度でやっていました。

しかし僕の代は非常に小柄で、ホームランなどはほとんど打てないチームだったので、攻撃面で言えばもっと走塁練習に力を入れておけばよかったかもしれません。

他にも、試合でバントを使うのに練習ではあまりやっていなかったり、野球における重要度の低い持久力を鍛えるわりに、野球に必要な筋力や瞬発力のトレーニングが少なかったり、今となってはさまざまな反省があります。

私立の強豪校と比べて部員の数、使えるスペース、練習時間などあらゆる制約条件がある中で勝つためにどういう戦い方をするのか、そのためにどういう練習をするのか、というところをもっと突き詰めておけばよかったなと感じます。

進学校の球児は頭を使って考えるのは得意だと思うので、「今の練習メニューで勝てるのか」とか「勝つために改善できるところはどこか」と日々考え、必要に応じて能動的に練習メニューを変えていくことで、漫然とした練習を脱却できると強くなれると思います!

つづく

長くなってしまいそうなので、いったん今回はここまでにします。

上手くなるためにやっておけばよかったなと思うことはまだたくさんあるので、また今度続きを書こうと思います!

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