ジブリ映画「かぐや姫の物語」考察 1

自称作家 あまおう まあお がDVD見て原作読んで全力で考えてみた!!

 まえがき

 優れた物語というものは、ある見かたをしたときに驚くほど姿が変わってしまうものです。
 その視線に気がつくか、どうか。
 それだけが物語の評価をがらりと変えてしまう。

 私はそんな物語が、好きです。

 そしてその視線を探るのもまた。
 たとえそれが、作家の意図と違っていても、物語が「そう見える」ということはあると思います。

 あまおう まあお が見つけた視線、あなたも覗いてみませんか?

 これから先、この映画が「そういう風に」見え続けてしまうかもしれないけれど。
 まるで今まで四角いと思っていた円柱を、たった一度上から見下ろしたばかりに円にしか感じられなくなってしまうように。

 かぐや姫の物語

 姫は確かにを犯しています。それがはっきりと描かれている。
 そして与えられたは、あまりにも甘美で重たい。
 それもはっきりと描かれている。

 少なくとも私にはそう見えます。
 罪には五度目の視聴で気づきました。罰は八度目にようやく悟った。
 そして私は十二度目にこの物語に納得し、これを書くためにもう二十回以上この映画を通しで見ました。

 これはある女の物語
 そして紛れもない、傑作であります。

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