みりおちゃん、お疲れさまでした。

ライビュで見送ってきました。

私が宝塚に舞い戻ったときから、ずっとみりおちゃんはトップさんで。みりおちゃんの「金色の砂漠」で、宝塚ってすごいな! と再認識したと言っても過言ではなく。ほかにも楽しい作品はいっぱいありましたが、一時間半ちょっと、ずっと胸が苦しくなるぐらいのお芝居を宝塚で見たのはあれが最初で、そして、残念ながら、いまのところ最後です。ウエクミさん信者ではまったくないですが、「金色の砂漠」は名作すぎたな、と。布がひらひらしてるところは、いまでもはっきり覚えてます。なんの場面かは覚えてませんw

とても幸運なことに、みりおちゃんの舞台は全部当たってくれて、舞い戻ってからすべて見てきました。どのときも「役としてそこにいる」みりおちゃんが大好きでした。だいたい貸切だったので、終わったあとのあいさつで、ふわふわほわほわしながら必ず噛むみりおちゃんも大好きでした。

退団公演はムラライビュ、数度の観劇、東京ライビュで見ましたが、うん、あの、劇もショーもこれでいいの? という思いしかなかったですね。かっこいいみりおちゃんを見たかったよ、最後は。ショーもこう、ぱっと明るくのれる場面はなかったかね。

と、演目には不満ばかりですが、今日の黒燕尾でのみりおちゃんのすべてを込めた踊りを見てたら号泣してました。みりおちゃんの気迫が画面なのに伝わってきて、ああ、この人は今日で男役を終えるんだな、と。最後の一回だけ見るなら、いいショーだな、と思います。劇はあの作家さんとは一切気が合わないので無理。

サヨナラショーもずっと泣いてて、私、こんなにみりおちゃん好きだったんだなあ、と。明日からいないことが信じられない。

からの、みりおちゃん無双のあいさつですよ! ムラライビュのときと、当たり前ですが、組長さんが読むごあいさつは一緒で、ムラのときもさんざん爆笑したのに、二回目でも爆笑しました。みりおちゃんって、本当に頭のいい人だなあ、と思います。ユーモアのセンスがすごい。

宝塚での最後のごあいさつで、「こんなに全力でやってたらすり減ってなくなってしまうんじゃないか、と思ってたら、結構元気です」と笑わせてくれるみりおちゃんがすごい。ずっと泣き笑いしてた。

花組ポーズのところのカレーちゃんとのやりとりは笑い死ぬかと思うぐらい笑った。カレーちゃん、緊張してたよね。言われたことを復唱できないぐらい頭真っ白だったんだろうなあ。

みれいちゃんに「旅路気をつけてね」とか、とっさの返しがうまいんだよね。

そんな中でも「なんでやめるって言っちゃったんだろう!」とか、「12時過ぎてタカラジェンヌじゃなくなるなら、いますぐ消えてなくなりたい」とか、宝塚の男役を愛して愛して愛し抜いたみりおちゃんらしい言葉も聞けて、涙腺は崩壊しっぱなしでした。

「明日からは偽ジェンヌです」って「元ジェンヌ」じゃないのかな? と思ったりもしましたが、みりおちゃんだから何でもいい。「声かけてね!」に会場が「え?」ってなったら、「何で? 気軽にかけてよ!」って言ってましたが、本当に声かけたらちゃんとにこやかに応対してくれるんでしょうかw みりおちゃんに声かける人とかいるのかしら。もし万が一見かけても、私は絶対に声かけれない! っていうか、こっちが一方的に知ってるだけの人に声かけるっていう発想がない。

最初から最後までしんみりすることのない退団あいさつで、みりおちゃんの、みんなに笑って帰ってほしい、という想いが伝わってきました。劇場でも笑い声が響いてて、もちろん、悲しくて泣いてる人もたくさんいると思いますが、これだけ愛されたトップさんの最後の日に、あんなに笑わせられるって本当にすごいと思う。

そしてそして、みりおちゃんにとって「邪馬台国の風」ってなかったことになってるのね、とっても正直ね、あいさつにもサヨナラショーにも影も形もなかったね、グラフの対談でも全員の歯切れが悪いもんね、私も本気で「なんだこれ…」って思ったしね、サンテは好きよ。きれいに「邪馬台国~」をスルーしてサンテの話してたね。そういうみりおちゃんが大好きです。

みりおちゃんはまた人前に出るお仕事やってくれそうだな、とあいさつ聞いて思ったんですが、そうじゃなくてもいい。

みりおちゃんが幸せならそれでいい。

みりおちゃんが大好きです。

また舞台で出会えたらいいな。

本当に本当にお疲れさまでした。


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