「創作するなら締め切り作れ」はたぶん本当

これまで一次二次問わず「創作なんてやる気のある時にやるもので、自分に厳しく強制してまでやるようなものじゃないでしょ」のスタンスで生きてきた。というか今でもそう。でもネットを見れば「いや締め切りは作んないとダメ」って人がほとんどな気がする(創作やってる人の間で定期的にバズるよね)。それはなぜなんだろう。頭の中でぐるぐる考えてるうち少し答えがつかめた気がするのでメモがてら書いておく。

1.「作りたいもの」って2種類に分けられる

まず一つ目。細部も何も決まってないけどただ漠然と「やりたいなあ……」って思ってるもの。ゲーム作りたいなあ…小説書きたいなあ…推しカプの本作りたいなあ…全部これ。
二つ目。「作りたいなあ……」をコトコト煮詰めているうちに「これが作りたい!」って構想が固まったもの。ただこれはピンキリ。人によっては「A×Bのツンデレ受けが読みたい(から書きたい)」程度でも普段より明確になってるよって人もいるし、それくらいじゃまだまだ一つ目の「作りたいなあ……」の範囲内で「この子のイラスト本出すぞ!20ページくらいで!テーマはこれ!構図も決めちゃおう!ついでに色ラフも書いちゃおう(以下終わらない)」ってところまで決めてやっと構想できた~!って思う人もいる。厳密には後者が正解…というか世間一般で求められている「構想」のレベルな気もするけど、まあ創作は趣味だからあんまり気にしなくていいんですよ(魔法のワード)

2.「締め切り」が必要な先人たちは構想を実現した経験がある

締め切りが必要って言ってるのはこういう人、もしくはそれに近い段階まで何かを作り上げた経験のある人なんだと思う。つまり二つ目の「これが作りたい!」をちゃんと物にしてる人ってことですね。
当たり前の話なんですけど、あのツイートたち(概念)には根拠があったんですよ。「やる気のある時に作っておいた物を出すんじゃダメだ」に至る理由が。こんなズブの素人が思う甘ちゃんな考えなんてとっくに通り過ぎて、その葛藤ともケリを付けてたってだけの話なんです。
私も最近自分の作りたいものリストやらプロットやら見ながら「期限区切んないとこれ……一生作り終わらないんじゃない!?」って突然天啓を受けました。なんかほんといきなり悟りを開きましたね。そうしたらあの先人たちの「締め切りないとダメなんだよ」ツイート群がすっと心に入ってきた。

繁忙期終わったら取り掛かろう

時間ができたからじっくり考えよう

閑散期終了のお知らせ

繁忙期終わったらまた続きやろう

……

マジで一生出来上がらない。そりゃまったく進展がないなんてことはないんですけど、疲れて寝たい時はそりゃ寝るんですよ「創作なんてやる気のある時にやるもの」スタンスだから。そしたら暇なときなんてすぐ終わっちゃうんです。また忙しくなって何も手に付かない。しばらく耐えてると時間ができる。たくさん寝る。閑散期終わる。以下繰り返し。

きっと私以外にもほとんどすべての人が同じように「創作なんてやる気のある時にやるもの」スタンスで生きてる説あります。その上でダラダラ書くんじゃダメだったから「締め切りが要る!!」って思ったんですね。(そりゃそうだ)
そもそも「時間のある時」で精力的に貯めておくべきなのは「成果物」じゃなくて「やりたいなあ……」のスタックだったんです。要するにネタ集め。もっと言えばインプット。だから休日に映画見たり本読んだりするのはきっと当たり。これを単に「休息」と取るか「新たな糧」と取るかで創作マンの明日は変わるんだろうなと思う。成果物はいずれやってくるかもしれない暇な「いつか」で作り上げるものじゃなくて、日頃からコツコツ作り上げていくべきものですね。マジで考え方を綺麗に間違ってた
疲れた頭で新鮮なアイデアはなかなか捻りだせないけど、でも体は動く。暇な時はゴロゴロしたいけど、ただ吸収して想像膨らますだけならベッドの上でもできる。そう、こういう観点を早く持つべきだったなあ…

3.頭の中の整理おわり!

そんなわけで「創作なんてやる気のある時にやるもの」スタンスは継続しつつも「それはそれとして締め切りは要るわ」というスタンスを身に付けたという話でした。この価値観を得た私はきっと昨日の私より有能になれるな。

きっと創作以外の色んなことに適用できる考え方だろうと思う。
自分に柔軟になろうとするとどこまでも甘くなる。それを律するためのひとつのキーが締め切りという概念ですね。これをきちんと実行できるかどうか。今後の私の課題です……

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