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進化思考を読んで。人間中心ではない「進化思考」を全ての人類に。 大原徹也氏

※この記事は大原氏が著者に直接送ったもので、本人に許可を頂き転載したものです。

<大原徹也氏プロフィール>
米国カリフォルニア州サンフランシスコ在住発明家。1996年家族と共に渡米後、パタゴニア米国本社にてイノベーションディレクター、ギャップインク米国本社にて副社長を歴任、現在はイノベーション及びサステイナビリティのコンサルティングカンパニー、インクスコーポレーションを経営する傍ら、欧米のビジネススクールで教鞭をとっている。同時に、数多くの欧米スタートアップ企業のメンターとして、持続可能なビジネスモデルを伝授している。同志社大学経済学部卒。米国カリフォルニア州ペパーダイン大学経営大学院MBA取得。スコットランド・セントアンドリュース大学米国財団理事。

インダストリアルデザイナーである太刀川さんが未知の領域へ進まれ、進化を遂げられている過程を拝見すること自体、大変勉強になります。 進化ワークは、進化思考を会得するうえで、大変重要なツールだと感じました。これを複数人数で行うということは、それ相応の時間的なコミットメントが必要になって来ますが、実現しやすいのは、ビジネススクールであるような気がします。 私の知る限り、進化思考的なプラットフォームをもとに、イノベーションの講義を行っている米国大学院ビジネススクールの教授は皆無なので、多くの教授が興味を持つと思います。興味を持ってくれた教授が太刀川さんの考えを正確に理解し、彼らの教育プログラムの中に組みこんでくれると、その思想や手法が拡散される土壌が整うのではないでしょうか。

ビジネススクールや実社会で進化ワークをもとに、進化思考を広めていくことはイメージ出来ますが、根本的な教育問題を解決するためには、10歳から20歳辺りの教育システムを変えることが必要だとすると、まず外堀(ビジネススクールや実社会)から埋めていくことが遠廻りの様で実は近道になるのではないでしょうか。

我々人類は恐竜の事を「絶滅種」の代名詞のようによく揶揄しますが、彼らは1億6000万年も存続したのに対し、我々人類はせいぜい500万年、文明が出来てからだとたった5千年くらいしか存続していないわけで、謙虚にならねばなりません。ましてや、人類は今後1億年、いやあと千年存続すると言い切れる専門家などいるでしょうか。百年でも怪しいですよね。太刀川さんの生み出された、人間中心ではない 「進化思考」 は全ての人類に学んでほしいです。

米国在住発明家
大原徹也


『進化思考』4月21日発売予定。Amazonにて絶賛予約受付中です。


(海士の風からのコメント)
大原さんは著者の太刀川さんのお知り合いなのですが、欧米のビジネススクールで教壇に立つ大原さんにこのようなエールを贈っていただけること、とても心強く思います。人類の歴史はまだまだ短い。本当にその通りで、大自然に囲まれた島に暮らす私たちとしても、自然に学び、謙虚にこの地球で存続する種として、この本が人類の進化の一助になることができれば、本当に嬉しく思っています。


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