『進化思考』が第30回「山本七平賞」に選ばれました！
海士の風の阿部です。とても光栄なことに、『進化思考』が山本七平賞を受賞いたしました！
山本七平賞は、平成3年12月に逝去された山本七平氏の長年にわたる思索、著作、出版活動の輝かしい成果を顕彰することを目的に、平成4年5月に創設されました。賞の対象となる作品は前年7月1日から当年6月末日までに発表（書籍の場合は奥付日)された、書籍、論文で、選考委員は、伊藤元重(学習院大学教授)、中西輝政(京都大学名誉教授)、長谷川眞理子（総合研究大学院大学学長）、八木秀次（麗澤大学教授）、養老孟司(東京大学名誉教授)の5氏。
出版社をつくって1冊目にこのような光栄な機会をいただけて、本当に嬉しく思います。この受賞は著者の太刀川さんはじめ本当に数多くの仲間のおかげだと思っています。
3年間魂を込めて執筆してくれた太刀川さん、編集や販売等で知見を惜しみなく提供してくださる英治出版の皆様、私たちの出版社立ち上げから一緒に走り続けてくださる仲間たち、試作本から一緒に磨き上げてくださった方々に心から感謝しております。応援してくださっている皆さんも本当にありがとうございます！
太刀川さんもこのような感想をFacebookに投稿されています。
【進化思考が山本七平賞を受賞】
進化思考が「山本七平賞」に選ばれました！学術賞をいただくのは生まれて初めてです。デザイン賞と違って、分厚い本や論文を読まなければ評価もできないものなので、丁寧な審査プロセスの裏に並々ならぬ時間の積み重ねを感じます。3年かけて書いてよかった。。。
この受賞が嬉しいのは、解剖学の養老孟司さんや進化生物学の長谷川眞理子さん等、自然科学のアウトリーチを浸透してきた生物学者の皆さんに評価してもらえたこと。僕にインスピレーションを与え続けてくれた方々なので審査員にお名前を見つけた時は感慨深いものがありました。また伊藤元重さん、中西輝政さん、八木秀次さんのような経済学分野の学者さんたちが進化思考を学術的観点も含めて評価してくれたことも、大変ありがたかったです。なぜなら進化思考は生物学と社会学や経済学の融合。科学と社会の両方の観点から見なければ片手落ちになる本です。そう思えば、最高の審査員の方に選んでいただいた、在野の個人研究者である僕としては心強い受賞でした。
はじめての出版社を立ち上げて一緒に頑張ってきた阿部さん、それを支えてくれた原田さん、ここには書ききれませんが試作版を読んでくれてフィードバックをくれた100人の皆さんなど、多くの方と一緒に作ってきた本なので、この本に携わってくれた皆さんにお礼を言いたいです。ありがとうございます！！
その中でも特に今この受賞を誰と分かち合いたいかと思えば、やっぱり編集に携わってくれた山下さんと和田さんたちですね。いやー、あの長い道のりが実りつつありますね。素晴らしい編集者との出会いと並走のおかげで、立派に褒めていただける本になりました。
生物学に宿っている自然の叡智は文明をアップデートするためにもっと生かせるはず！ 進化思考で創造性教育をアップデートしてマシな未来をデザインする所存ですので、皆さま引き続きどうぞよろしくお願いします。
離島の小さな出版社ではありますが、これからも世の中に役立つ本づくりに励んでまいります。次の本がこの冬に出せそうですので、そちらもぜひお楽しみに。
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