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米ビルト・バック・ベター法案 メディケアで補聴器をカバー
以前、米インフラ法案の中で難聴者支援の予算が入るとツイートしましたが、インフラ法案と同時に米下院で採決された「ビルド・バック・ベター(よりよき再建)」法案の誤りでした。お詫びいたします。
この法案について、少し前の記事になりますが、ジョンホプキンス大学の記事があったので、紹介させていただきます。
注意: Chromeで開くとすぐ日本語で読めます。
いくつか抜粋します。
60歳以上の全アメリカ人の約半分と70歳以上の3分の2がある程度の難聴を持つ。
65歳以上の人々に56年の健康保険プログラムの歴史の中で初めてメディケアによる聴力給付を提供する。
予算は350億ドル。
FDA(米食品医薬品局)による、処方箋や健康診断書なしで店頭またはオンラインでの市販の補聴器の購入を認める提案は軽度から中度難聴をカバーするのに対して、メディケアで中度・重度難聴を補完する。
この法案が推進される背景は、近年の公衆衛生政策に難聴を含めると言う考えから来ている。
他者とのコミュニケーションとエンゲージメントは人生の基本的な側面ですが、長い間、社会は難聴を老化の良性の影響と考えていました。これは大衆文化でしばしば嘲笑されるものです。しかし、それは実際の健康への影響(転倒、うつ病、孤独、認知症)をもたらします。これは、私たちが近年、公衆衛生の研究を通じてより理解し始めたものです。この変化は、アメリカの医療における公衆衛生の原則に適合していると思います。特定の条件のみを対象とする急性期医療モデルから、個人の人生を最大化して成長できるようにすることを考えるようになりました。
所感
この法案とFDA OTC規制により、アメリカの難聴者はテクノロジーと社会保障の両面で恩恵受け、社会参加が進んでいくと思います。元々アメリカは日本と違い国民皆保険制度といったものはなく、公的支援が乏しいと言われていましたが、大きく舵を切ったと感じています。
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