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ターニャのモデル・新城直衛(皇国の守護者)から受けた影響について

リゼロ更新でツイッター界が沸き立っておりますね。

今日は幼女戦記が影響を受けた作品群の中で最も要素の濃い皇国の守護者の主人公、新城直衛との関連性について述べたいと思います。

なお、皇国の守護者はミリオタに広く愛される作品なので、小説版を一度しか読まなかった私の必ず至らぬ点が、ファンには浮き彫りに見えると思いますので、お手柔らかにご指摘いただけると幸いです。

皇国の守護者とは、戦記物を得意とする佐藤大輔先生が書かれた未完の遺作であり、皇国領地を狙う帝国軍と防衛する皇国軍が話の骨組みです。主人公、新城直衛はその最前線の野戦将校として登場し、圧倒的帝国軍を前に奇策を弄して立ち向かう話です。完全な創作の地形図にも関わらず、細かい検証のもと、まるで史実の戦争かのごとく臨場感を持たせた作風が特徴です。

私は六芒郭防衛戦までの負け戦が好きです。


話を戻すと、幼女戦記と皇国の守護者の共通点として


1導術兵の画期的活用⇒魔導士の新しい使い方

2戦闘狂に陥った時のセリフのパロ

3緻密な裏付けのもとの戦争


が主に上げられると思います。今日は1について述べたいと思います。


1導術兵の画期的活用⇒魔導士の新しい使い方

幼女戦記では、主人公ターニャ・デグレチャフは少尉時代にそれまで砲撃の観測や偵察にしか使わなかった魔導士を機動戦の兵力として用いることを提案します。

魔導士とは、魔術を使って空を飛んだり、魔術で強化した弾丸を打てる何でもおざれの人たちですが、十分な魔力を持つ人間が少なく、極めて人数が少ない兵科です。

この設定はなろう系あるあるの「周りをsageて革新的なことを言う主人公を上げる演出」と見られがちですが、ターニャが介入した世界大戦はいわば「中世と近代の転換点」となる戦争なので、こうした運用が思いつかなくて当たり前なのです。この話もまた別のnoteでしたい。

さて、話を移します。皇国の守護者には不思議な生命体が現実にいても違和感を感じさせない程度に出てきます。剣牙虎、天竜、翼竜、などなど・・・。皇国軍といえば圧倒的火力をもつ剣牙虎を兵力として使う場面の活躍が華々しいのですが、どちらかというと、幼女戦記の魔導士の使い方は、導術兵の使い方に似ていると思います。

導術兵とは、額に円盤を埋め込み、遠くからテレパシーで通信できる人たちです。消耗が激しく、数日間休みなく使い続けると、最悪死んでしまいます。

貴重な人材でもあるため、通信機器の存在しない世界では指令の伝達要員として使っていました。それまで司令部にいる人たちだったわけです。

新城直衛はその導術兵を前線の兵とともに移動させ、より細かい情報伝達を可能にし、変わりゆく戦況のなかで戦術をより柔軟に使えるようにしたわけです。

戦術ではなく、戦略の次元で運用の価値観を一変させる。幼女戦記は見事にこの精神が息づいていています。

まあ、戦記ものとしては当たり前かもしれません。しかし架空の兵科をあたかも現実にあるかのごとく扱うあたりはすごく共通性を感じます。

ちなみに導術兵は昔は帝国側にもいたのですが、政治パフォーマンスと宗教が組み合わさった結果、大虐殺がおきてみんな亡命しました。やけに現実味ありそうな話だな・・・。ソ〇かな?


まずはこの辺で終わりにします。反応を頂けたら幸いです。

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