![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/135395500/rectangle_large_type_2_a5bfd64e010ee7830880e86fffe58a1c.jpg?width=1200)
リュウキュウコクワガタ
沖縄島、今年は本当に雨が少ないです。
冬の時期は結構降るのですが、現在はほこりが舞うほど乾燥していますᵕ᷄≀ ̠˘᷅
あとは湿度が低いなぁ、という感じ。
このままシーズンになると色々な生き物に影響が出そうです…。
今回はリュウキュウコクワガタを紹介していきます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/135395797/picture_pc_2116d34b4a5fa8cc457b44b32f6f94ff.jpg?width=1200)
28mmのオス個体
沖縄だと「コクワ」「リュウコ」などと略されたりします。
オキナワノコギリと同じく、リュウキュウコクワも「種」ではなく、一つ下の「亜種」となります。学会などでは「アマミコクワガタ沖縄本島亜種」と呼ばれることが多いです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/135396384/picture_pc_f59f7d9f8eb474cac685b3e069749cc6.jpg?width=1200)
25mmほど
沖縄島の名護市以北に生息する、とされています。
本部半島にも居そうな感じなのですが、まだ出会えておらず…ᵕ᷄≀ ̠˘᷅
「コクワガタ」と名前がついていますが、本州のコクワとは別種です。アゴの形とか全然違いますしねぇ…。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/135398669/picture_pc_7a8124875e5a272e7fd25676a74acefd.jpg?width=1200)
祖先となる種も異なるようで、リュウキュウコクワ含むアマミコクワガタグループの祖先種は、中国などに生息する「ビキヌスコクワガタ」だといわれています。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/135408456/picture_pc_ae051e0f6649c332d902fb7b48f0cdb6.jpg?width=1200)
…確かに似てますね…
さて、リュウキュウコクワですが、梅雨どき〜10月に樹液に集まる姿を観察することができます。
平地よりは山間部に多いイメージで、標高100mを超えてくるとよく見つかる感じです。
アカメガシワ、シークヮーサー、タブノキの樹液に集まっているところは観察済みです。
クワガタが集まるほかの樹種にも来るとは思いますが、未見なのでなんともはや。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/135397889/picture_pc_070d45c248eb83d80ca38e11b9f43773.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/135398038/picture_pc_cf6821b0556243ac52379d3563e990bf.jpg?width=1200)
割と臆病な性質で、光を当て続けると木から落っこちる個体が多いです。
…なので生態写真を撮るのが難しいんですよね…ᵕ᷄≀ ̠˘᷅
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/135399896/picture_pc_7018acb1b9e8628748a5f82ecefee685.png?width=1200)
数はノコギリやヒラタと比べるとどうしても少なく感じてしまいますが、ルッキングに行くたびに観察はできています。
ルッキングですと、1回で5頭見れればやったぁ!という感じで、2~3頭が平均といったところ。
トラップは仕掛けないので省略します。
走光性はしっかりあるようで、山間部のダムの灯りに落っこちているのをちょいちょい見かけます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/135397827/picture_pc_e18d39d2f2d7fbecfac6922adb8fe188.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/135397825/picture_pc_74a34066b00660e9ff092d11b387640a.jpg?width=1200)
35.4mmの特大個体でした
大きさは、~25mmの個体が過半数、26~28mmくらいまでの個体がぼちぼち、30mmを超える個体はぽつりぽつり、という感じです。
オスは28mm付近で立派な大アゴになってくれます。
繁殖ですが産卵が少しだけ面倒ですが、植菌カワラ材を使えば至極簡単になります。
野外個体とは裏腹に、繁殖個体では菌糸ビン・昆虫マットともに、34mmくらいまでならば簡単に作出できます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/135400176/picture_pc_b978f21cafb139f1f8c04e8f37624ed5.jpg?width=1200)
今のところ私が観察した中での最大個体は35.4mm。
野外での最大個体は36.1mm。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/135400624/picture_pc_eb91e02cf7081d8788430cf41d7d145e.png?width=1200)
左はとても小さいサイカブト(タイワンカブト)
これを超える個体を見つけるの、やんばるてながに出会うよりも遥かに難しいだろうなぁ…( ´灬` )
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?