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本屋の袋の話。

お出かけの日でした。
爪が弱いくせにパソコンのキーボードをたたくのが強いせいで爪がよく割れ、ボロボロになるという何とも言えない理由でネイルをしていますが、今日がネイルを変える日でした。

そのお店の近くには街の中で一番大きな書店があるのですが、帰りに寄ることに。行ったが最後、今回も4冊連れ帰ってきたのでした。買い物の袋が有料化になって久しいですが、時々持っていくのを忘れてしまって、購入することがあります。が、あえて購入するシーンというのもいくつか。

その中でも意味不明なのが、本屋さんの袋です。無料の紙袋に入れてくれるお店もあるのですが、有料のビニール袋に入れるお店もありますよね。私は本屋さんの袋はお金を出してでも買ってしまいます。バッグの中にマイバッグがあるにもかかわらず、1冊だけ買って、鞄に余裕があるにもかかわらず、です。

本屋の袋には私の中には底知れぬ魅力があります。帰宅後は普通のビニール袋と同じように捨ててしまったり生ごみを入れる袋として活用するだけです。デザインとかそういったものでも何でもなく、持って歩いているだけでわくわくしてしまいます。子供の頃に自分のお小遣いで本を買ったという達成感や自宅に持って帰るまでの楽しみが、大人になった今でも残っているような気がします。

そういえば、私は乗り物酔いが酷く、親に車で連れていってもらって本を買っても、自宅に帰るまでなかなか読むことができなかったことを思い出しました。田舎のスーパーには本屋がテナントとして入っていることがよくあります。本を買うタイミングは、親が食材などの必要なものを購入するついでの扱いですから、目当ての本を買ってその後もかなり待たされることもしばしば。分厚い漫画雑誌であれば付録もバラバラになってなくしてしまったりお店の休憩スペースを散らかしてしまうため、自宅に帰るまで開けることはできません。子供には長い時間を経て、ようやく開けることができるのでした。

車までのほんの短い時間、雨の中本の入った袋をぶら下げて持ち歩くこと自体もちょっとした負担になるのですが、それでも魅力を感じる本屋さんの袋に今日も5円を払ったのでした。


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