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#4. 四月になれば彼女は

原作→映画→原作。
やはりこの流れで作品を2倍いや3倍以上楽しむことができる。

作品を通して「愛を終わらせない方法」について考えさせられる。
長澤まさみ演じる弥生の答えは手に入れないこと。
人が誰かと付き合ったり、結婚したり。
始まりがあれば終わりもある。

時間が経てば愛は情に変わっていく、愛は知らぬ間に終わっているのかもしれない。

原作と映画は大きく物語に違う部分があり、特にワイングラスの描写が印象的だった。
同棲を機にワイングラスを買うがあるきっかけで割れてしまう。
弥生にとって愛は注ぎ・注がれるもの。
愛することをサボったが故に二人の心は離れてしまったのだ。
注がれるワイングラスが割れたことにより愛を受け取れなくなる。

一方かつての佐藤健演じる藤代の元カノ、森七菜演じる春は当時はそれを受け取りきれなかったことを後悔し数年の時を経て再び愛を注ぎ始めるのだ。
その愛を藤代宛の手紙を通して知った弥生がいてもたってもいられなくなったのだ。

原作にはない弥生が春に会いに行くシーンがあり、2人は奇しくも出会ってしまう。
その時2人は何を感じ思ったのか。

藤代を見ていると最後の最後まで男の恋愛は名前をつけて保存(別保存)と呼ばれる理由がよくわかる。
かつての恋愛と比べてフラフラして迷ってそういう部分に嫌気を差される、まさに自業自得というわけだ。

かくいう私も同様で、足踏みをしている理由にもつながっているのかもしれない。

とはいえウユニ塩湖を始めとした映像美は素晴らしいものであり、行ってみたいという衝動を掻き立てる。
死ぬまでにはヨーロッパに行きたい。
ウユニ塩湖やオーロラは生で見てみたいものだ。

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