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【感想】私と鋼の錬金術師(実写)


皆さんは『鋼の錬金術師』をご存知だろうか。


私がこの言わずと知れた人気漫画と出会ったのは、右腕うずく中学2年生の時だった。

授業中に隣の席の男子が漫画を読んでおり、なんの気無しに借りてみた。
結果、少年漫画に触れたことがなかった私は、ロイマスタングの初登場シーンに見事にハートを撃ち抜かれたのだ。
当時で既巻は15巻くらいあったと思うが、その日の内に全巻買い揃えた。
この男子からは後にひぐらしのなく頃にも借りることになる。私の性癖を徹底的に破壊したA級戦犯と言える。


鋼の錬金術師は1期と2期でストーリーも声優も異なる特殊なアニメなのだが、私は1期のCV大川透のロイマスタングが特に好きだった。(もちろん2期も好きだ)
この辺はもう完全に宗教なので、ニコニコ動画で昔のハガレン動画を見ると、当時の宗教戦争の歴史を垣間見ることができる。
ちなみに私の特技は、1期ロイマスタングのセリフを聞けばその話数が分かることだ。


余談だがキャバクラ勤務時代に、お客さんからロイマスタングの目覚まし時計を頂いたことがある。当時で10年以上昔のアニメだったのでプレミア付きとはいえ中古だったため、
最後の方は「アァアッ…朝ダダダ…起キダマえエエ…!!」みたいな地獄のボイスになったのがいまだに夢に出る。

ここまで言ったが別に夢女子というわけではなく、このクソデカ感情に名前を付けられないまま今日まで生きているのだ。

そんなこんなで拗らせまくった果てに、もともと二次元を実写にするのが苦手な質もあって実写版は予告すらまともに観れなかったのだが、
そろそろ本気で向き合わなければならないと思いレンタルをした。
先日ドラゴンクエスト5の映画を観たため、何もかもどうでもよくなったという理由もある。
映画を観た感想を書き留めておくので、私のように不安で観れない方への判断材料になれば幸いに思う。

【序盤】

・開幕で幼少期のエドアルが出てくるのだが、めちゃめちゃに浮いたパツキン日本人少年だったため思わずエドちゃろアルちゃろと呼んでしまった。
・敵と殴り合う場面では、かの有名なNARUTOコラ「逆だったかもしれねェ…」が完全再現されていて早くも興奮がMAXとなった。そして本当に逆だった。


【ロイマスタングについて】

・上記のとおり拗らせまくっていた私だが、初手「鋼の」ボイス聞いた瞬間IQ6になりどこの世界線のロイマスタングもいいじゃねぇか…と掌がスクリュー回転してしまった。
・エドを叱る場面は少し冷たい感じもしたけど、アニメ1期43話『野良犬は逃げ出した』で川原で兄弟を叱りつけるロイマスタングの声色にとてもよく似ていたので自分的には星5とさせて頂こうと思う。もしかしてディーンフジオカさん43話Bパート観たんですかね…?(オタク特有の早口)
電話口でヒューズを呼ぶ声がすごくロイマスタングだった。
何を言ってるか分からないと思うが、ここは最高にロイマスタングなのでみなさん聞いてほしい。大川透と三木眞一郎の間をいく、ファンもご納得のロイマスタングボイスなのである。
・ついに戦う場面見せてくれるんですか!?と思っていたらサクッと刺されて一瞬で退場して笑ってしまった。かわいいね
・最終戦の原作改変、ロイマスタングとエドが共闘するところで、これまでのモヤモヤが全てブチ飛んだ。もうわたくし何もかも許しちゃった…星100です

【ほかキャストについて】

・本田翼ウィンリィが可愛い
全編通してとても可愛い。エドと喧嘩してる場面は普通に原作のようで可愛かった。
俺もエリートになって本田翼と付き合いたい人生だったな…
・主演の山田涼介も、1つ1つの動きや台詞のでエドらしさを出そうというのが伝わってくる。最後の電車のシーンは本当にエドで、思わずニーサン…と感動してしまった。
・リアルニーナ犬はボルゾイみたいで可愛い。
・佐藤隆太ヒューズと大泉洋タッカーが予想以上にハマっていた。これと内山グラトニーをキャスティングした人は、間違いなくこの映画の功労者だと思う。

【ストーリーについて】

・マジレスすると、この映画の一番ダメなところはマルコーが死ぬ場面だと思う。エドもウィンリィも少年探偵団並に死に対してアッサリ…
國村隼すごく好きな俳優なんだけど、たまになんでこんな役を…みたいな役してる時があるんだよな…
・ヒューズを殺すときにエンヴィーが化けた人物がロイマスタングになっていて、この辺からストーリー原作と全然違うのだが(ラスト戦とか絡めてる)、上手に作っているなぁと私は思った。1期アニメの設定も活かされており、懐かしい気持ちにもなる。
迷っている人で原作改変が大丈夫ならば、この辺りを観るために映画を観てもいいんじゃないかと思う。
後半の改変が良かったため、いっそのこと前半に無理やり詰め込んだエピソードも削れば、スッキリまとまったのではないかと惜しく思う。

あとエンディングで「この映画製作にあたって動物に危害は加えていません」の注意が出て、そりゃそうだろうよと思った。
良かった…可哀想なキメラはいなかったんだね…


私が古今東西クソ映画を観るまくっているせいか、巷で言われてるほど酷いとは思わなく、むしろ普通に楽しむことができた。
ただ、衣装がいいのに対して終始ウィッグが残念だったなと思う。
映画ヲタ恋の菜々緒の燭台切もウィッグだけが非常に残念だったので、邦画はウィッグに弱い呪いでもあるのだろうか。


劇場版アニメ『鋼の錬金術師シャンバラを征く者』の雪山に引き籠ってマッチをシュッ…シュッ…と擦るロイマスタング(with眼帯)は心にクるものがあるので、まだの方はぜひ観てほしい。


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