E.T.歌巫女☆通信10.アトランティス~光と闇の闘い


『光の宇宙樹の歌』

9.光と闇の闘いをやめる愛のマントラ


❇本稿は、著者の体験をもとに書いた「物語」です。


「コズミック・ワンネスの夢」から数ヵ月後のことだ。

日本らしき現実的な部屋で、「過去生リーディング」をしてもらっている夢を見た。
目が覚めてみると、肝心要なリーディング内容はまったく思い出せない。ただ、ふいに東京の知人の顔が思い浮かんだ。

そこで、久しぶりに電話をしてみると、その彼女が、過去生リーディングを受けてきたばかりだと判明。しかも現在トライ中の課題解決に、とても役立つ情報を得られたと言うので、私もリーディングしてもらうことにした。

以下は、リーディングで語られた内容である。

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それは、約1万5000年前の、アトランティス文明における過去生。今生の私の家族4人は、ある宗教団体の神官だった。
そこの最高位の神官だったのが、今生の母。
最高位の神官の弟にあたる神官が、今生の父。
そして最高位の神官の、長男にあたる神官が私で、次男にあたる神官が、今生の妹だった。

当時、アトランティスでは、「光と闇の闘い」が激化しており、それは聖職者の世界も例外ではなかった。

この教団においては、最高位神官(今生の母)の、弟神官(今生の父)が、まず闇側に堕ちた。そして最高位神官に対して、スピリチュアルな力をネガティヴに行使するようになっていった。それは彼が、兄に対する根深い嫉妬心や劣等感、怒りといった感情を抱き続けていたからだった。

ちょうどそのころ、最高位神官の長男神官(私)は、高次元の光のグループから、「新しいマントラ」を唱えるようアドバイスされた。そのマントラを、皆で輪になり唱えよう!と進言したものの、父親である最高位神官(今生の母)は、頑として耳を貸さなかった。従来のやり方に固執し続けた。

それで仕方なく長男神官(私)は、賛同してくれた神官たちと共に神殿を離れ、新しい土地で新しいマントラ唱和を実践した。

そうこうするうちに、闇側の攻撃は激しさを増し、最高位神官(今生の母)と、その父親に付き従うことを選んだ弟神官(今生の妹)は、相次いで命を落とした。

すると闇の勢力の矛先は、新しいマントラを唱和する神官団にも向けられ、一人また一人と去っていく者が続出。とうとう兄神官(私)だけになってしまった。しかしそれでも、彼は高次元からのアドバイスどおり、闇を怖れず、闇を憎まず、闇と闘わなかった。「大いなる黄金の太陽」を胸の中心にイメージし、「愛燦燦✴愛燦燦✴愛燦燦燦✴ア~イオ~ン~~~」と唱え続けた。そして、その「銀河系高次元中心太陽」のような、「あまねく慈しむ愛の光」によって、闇のエネルギーは効力を失ったのだった。

その後、兄神官(私)は、その土地の一般人有志にマントラを教え、巨大な柱の周りで輪になり、大勢で唱和する祭りとして定着するよう尽力。その人生を終えたのだった。


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リーディングしてもらったこの過去生が、すべて事実だったかどうかは私には判らなかった。しかしそれでも、腑に落ちる点はいくつかあった。

まず、私は今生では無宗教なのに、独唱コンクールに出場した18歳の時、「高次元中心太陽のあまねく慈しむ黄金の光」を、バイロケーション的に直観できたこと。

そんな私が、スピリチュアルな能力の片鱗を見せるたび、母は(今生では無宗教なのにもかかわらず)、神の名を持ち出して否定し、抑圧しようとしてきたこと。

父に至っては、迫害と表現してもいいくらいの言動を繰り返してきたこと。

そして妹は、そんな3人のゴタゴタから一歩身を引き、半ば無意識に関わらないでおきたい様子だったこと。

この過去生リーディングを、今生の家族関係にどう活かせばいいのだろう?そう思っていたところ、ある夜、メッセージを受け取った。家族がみな寝静まった深夜、久しぶりにゆっくり入浴していたら、温かみを感じる落ち着いた女性の声(波動)が、語りかけてきたように感じたのである。

「今生の両親がずっと不仲だった理由が、これで理解できましたね。それでも両親が離婚しなかったのは、あの過去生の大きなカルマを、今生こそ解消しよう!という、魂の計画に同意して生まれてきたからです。母親は、体の病気では精神的に耐えられないだろうからと、心の病を選び、父親は、恐怖心や罪悪感を乗り越え、最期まで自分で介護することを了承したのです。ですからまだ父親が、怖れのあまり背を向け続けているからといって、長女のあなたが介護し続けていては、両親のカルマ解消は難しくなってしまいます。天音星良(あまねせいら)さん、どうか勇気を出して、実家から離れてください。そしてあなたも、魂の計画に添った本来の人生を歩んでください」

それからまもなく、まず妹が実家を離れ再就職した。
次に、長女の私まで出ていくとなった時、父も母も大反対!家庭内ハルマゲドン再び!!といった日々になってしまった。でも、それでも私は踏んばった。
高次元中心太陽を思い浮かベ、「愛燦燦✴愛燦燦✴愛燦燦燦✴ア~イオ~ン~~~」と唱えては、誠心誠意語りかけ、頭を下げ………。そしてようやく、実家を離れることができたのだった。

母を介護し始めてから、約3年後のことだった。


❇次の投稿は、
『光の宇宙樹の歌』~10.「母なる地球のために、歌声を進化させる時!」です。
お楽しみに!💞🌏💞

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