虚ろ
愚鈍の夢から覚めたら
飽和した頭でグレーが罹る
曇る光がモノクロより
強かで憎らしい
ピアノ撫でるその指で
嘯くサイレンの音を
あなたは恋の歌だと言った
あなたは恋の歌だと言った
千切れば叶えて
千切れば離れて
冴え冴えと足元が乾く
雨風歩いた道筋を
悔いていてくれないか
愛でていてくれないか
隣り合わせに
眺めていたい
故郷が終わるまで
早くあなたは肉親の首に
その指を食い込ませ
許しを請えばいいんだ
できっこないから言うけれど
いつまで
いつまで
いつまで
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