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雨に打たれながらの自転車で帰るのも青春。


 今日は生憎の雨。
 私の地方では、雨が降り始めたのは夕方だった。ちょうどバスを降りた時、雨が動くとでも言えば良いのだろいか。雨が集団で斜めに線を描いているご豪雨だった。

 私は天気予報も見ずに、愚かにも自転車でバス停まで来てしまった。
 私の自転車は雨に濡れていて、ハンカチで拭こうかとも思ったが、雨は振り続けているので辞めた。
 ハンドルを握って、雨の中自転車を漕ぎ出した。
 
 運転は最悪だった。雨で地面は滑り、何度も危ない場面があったし、雨は目に入ってくるし、制服は雨を吸い込んで変色したしで、何度も心の中で「最悪!」と叫んだものだ。

 だが、漕いでいる時の私は笑っていた。なぜだか分からないが、豪雨の中、自転車を漕ぐことが楽しかった。

 途中、私と同じようにカッパも着ずに、白色のシャツを灰色に濡らして帰る男子生徒とすれ違った。その子も私の同じように笑っていた。すれ違う時に目が合った。きっと、細かい経緯は違えど自分と同じ経験をしている途中の人間だったからだと思う。

  結局何が言いたいのか忘れてしまったけれど、これも車を持っていない学生だからこそできることだと思う。たまにはこういうことも良いかもしれない。

  もしこれを読んでいる学生がいたら、1回はやってみて欲しい。

   ただ、風邪をひくかもしれないので自己責任でお願いしたい。