シン・エヴァンゲリオンの感想
エヴァンゲリオンと出会ってから四半世紀が過ぎた。「シン」によって笑顔でエヴァから卒業ができると期待していたが、実際にはスクリーンに映った「終劇」の画面のまま、暗闇に取り残された気持ちでいる。
永遠に続くと思っていた夏祭りが、気付くと突然すべての照明が消えており、余韻に浸る間もなく夜道の帰路を促されている状態に近い。ただその暗闇が現実と物語の第四隔壁となり、虚構側に引きずり込まれずに済んでいるともいえる。
エヴァンゲリオンとは何だったのか。
それは人それぞれだろう。劇中の加